キングス、ホームで島根に連勝 琉球ゴールデンキングス vs 島根スサノオマジック GAME2

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冴えわたるキングスのディフェンス

3クォーターのキングスのスタートは、#7 アレン・ダーラム、#14 岸本 隆一、#30 今村 佳太、#34 小野寺 祥太、#45 ジャック・クーリー。

 

キングスの対島根ディフェンスは冴えわたる。特に、島根の全てを司るビュフォードへの守備は完成に近づきつつある。

 

この写真は3クォーター残り9:44の場面。この写真に全てが凝縮されている。

マッチアップする今村はビュフォードの得意な右ドライブを徹底して守り、左にドライブするよう仕向ける。今村の左後方ではクーリーがビュフォードの直線的なドライブを待ち構える。岸本とダーラムは両方のショートコーナーに立ち、ビュフォードの動きに合わせて集中する。写っていない小野寺は、安藤にフェイスガードでパスを受ける事すら許さない。

この場面では、ビュフォードが左コーナーに出したパスへ岸本が反応。ボールに触りアウトオブバウンズにした。

 

試合後、記者会見でビュフォードに対する守備について質問された小野寺は「間合いが大事」と答えた。

これは、「ワンアーム」と呼ばれるような直接マッチアップするビュフォードとの距離感も指しているだろうし、ディフェンス5人全員がビュフォードのアタックに適切に対処するための、互いの距離感のことも指しているだろう。

キングスのコーチや選手が記者会見で何度も口にする「ディフェンスのコミュニケーション」は、単に言葉を交わすことを指すのではなく、お互いの呼吸や距離感をも共有することだ。

最大のライバルとの対戦で、キングスのディフェンスは本来の姿を取り戻しつつあった。

 

沖縄アリーナの大声援を受けてキングスのディフェンスは集中力を増す。3Q 3:57のテクニカルファウルによるフリースローまで安藤を無得点に抑え、ビュフォードのオフェンスリズムを狂わせる。

 

キングスは3クォーターだけで今村が11得点、ダーラムが8得点とオフェンスもリズムに乗ってくる。しかし島根も全く諦めない。津山がこの日4本目となる3ポイント、さらにニック・ケイもこの日3本目となる3ポイントを決めて10点差前後で喰らいつく。

3クォーター終了時のスコアは、71-62でキングス9点リード。

 

 

4クォーターのキングスのスタートは、#15 松脇 圭志、#33 カール・タマヨ、#34 小野寺 祥太、#53 アレックス・カーク、#88 牧 隼利。

キングスは松脇のシュート力で島根を攻める。チームメイトが身体を張るスクリーンを使い、松脇は3ポイントを2本立て続けに決める。

 

だが島根はまだ諦めない。この試合効果的なウィリアムス ニカのインサイドの働きが、キングスのインサイドディフェンスを悩ませ続ける。

 

ほんの少しの隙を見せたキングス。息を吹き返す島根。島根はビュフォードのドライブインからのバスケットカウント、さらに安藤の3ポイントやドライビングレイアップで、残り4分には79-78の1点差に迫ってくる。島根もベンチ全員が戦う姿勢を見せる総力戦だ。

 

残り2分、キングスは今村が中央からドライブアンドストップでゴール下のクーリーにアシスト。85-80。3クォーターで今村が同じ場所から決めていたターンアラウンドジャンパーが布石になった素晴らしいパスだった。

さらに残り1分、キングスは岸本が3ポイントラインから遠く離れた場所から”ココナッツスリー”を決めて島根に引導を渡す。

 

キングスは島根がスコアで迫ってきても焦らず、最後まで攻守両面で集中力を欠くことは無かった。

最終スコアは91-84とキングスが7点差で勝利。西地区ライバルとの今季初対決を連勝した。

試合スタッツ:Bリーグ 2023-24 B1リーグ戦 2023/11/12 琉球 VS 島根 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト

 

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