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積み重ねてきた正しい判断が生んだ “The SHOT”
残り11秒の勝負を決めたこの場面。試合後、キングス桶谷 大HCは事細かに振り返った。
「最後は隆一に託すのと、AD (アレン・ダーラム)のボールピックという事を確認しました」
「自分たちのファウルも混んでたので、無理にオフェンスリバウンドにいってファウルで相手のフリースローには絶対にしない事」
「ただ、そこで隆一が『正しい判断』をした」
「ボールピックをしようとした時に(ダーラムをマークする)トラビス選手がかなりタイトな所に出ていて多分、トラップを仕掛けようと守っていて、それを避けて隆一が『自分(の判断)』で行く方向を変えて」
「トラップに引っかかるとシュートも打てなく終わる可能性もあったんですけど、シュートをちゃんと打った」
「そのリバウンドを、ドゥエインがファウルをしないでちゃんと取って」
「そして、プットバックに繋がった。」
空中で試合終了のブザーを聞いたボールは、そのままリングを通過していった。
その直後、沖縄アリーナは大きく揺れた。
最終スコアは、72 – 70。キングスはついにセミファイナルの壁を破り、『B.LEAGUE FINALS』の舞台である東京体育館行きを決めた。
“The SHOT”を決めたドウェイン・エバンスは勝利の雄叫びをあげて喜びを爆発させた。