キングスらしく全員で戦う
3クォーター、キングスは岸本が積極的なボールプッシュを見せる。そこからボールムーブメントを途切れさせず、自分たちのリズムを作り始める。
残り7:42には、スコア49-48と横浜BCに1点差に迫られるものの、キングスのボールムーブメントから生まれるリズムは途切れない。
残り6:51には、岸本が左サイドからボールプッシュすると、小野寺を経由して、右コーナーにいた松脇にボールが渡り、この日4本目となる3ポイントを決める。
そしてフリッピンも、鋭い集中力で河村を抑え込み得点を許さない。
3クォーターをスコア63-59とキングス4点リードで終了すると、4クォーターは完全にキングスのリズム。
残り9:46には、松脇がダーラムにオフボールスクリーンを仕掛け、ゴール下に飛び込んだダーラムへダンカンがアシスト。3ポイントシュートを決め続けた松脇がスクリナーになることで、より効果的になるプレイだ。
セカンドユニットの作り上げたリズムで、試合を優位に進めるキングス。残り8:02に今村をコートに戻すと、残り5:35にはその今村が、身体が流れながらもディープ3ポイントを決める。
キングスの猛攻は止まらない。残り4:37には松脇のこの日5本目となる3ポイント、残り3:41には岸本のドライビングレイアップで、スコア76-64と12点差をつける。
さらに残り2:31、今村 – ダーラム – クーリーの連携で得点。ボールがコートの左右にすばやく動き、岸本も身体を張ってジャクソンにスクリーンをかける。松脇も右コーナーに待機して、中央のスペースを潰さないように”動く”。キングスが見せたこの日一番のボールムーブメントだった。
ハイライトは残り38秒。スネークドリブルで岸本がペイントエリアに侵入すると、右コーナー深くの今村にパス。今村は迷う事無くシュートを放つと、8541人の大観衆に勝利を確信させる3ポイントシュートが決まった。
最終スコアは86-70と、キングスが16点差で大事なGAME1を勝利した。
キングスはスターター二人のファウルトラブルがあったものの、セカンドユニットが爆発して、ベンチポイントは49得点。
試合後の桶谷HCも「4クォーターはターンオーバーも無しで、そこでやっと自分たちの作り方が出来た」と語ったように、全員で戦うキングスらしい快勝だった。
試合スタッツ:日本生命 B.LEAGUE チャンピオンシップ 2022-23 2023/05/20 琉球 VS 横浜BC | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト