キングス チャンピオンシップ(QF)初戦を富山に92対75で快勝

2020-2021シーズン頂点をかけたチャンピオンシップで西地区1位の琉球ゴールデンキングスは、東地区ワイルドカード1位でCSへ挑んできた富山グラウジーズと対戦。クオーターファイナル第1戦は沖縄アリーナにてティップオフ。守りが持ち味の琉球に対してリーグ屈指の攻撃力を誇る富山の対戦は、バスケットボールファンにとって試合展開が非常に楽しみな一戦であった。

琉球ゴールデンキングス 富山グラウジーズ
92 TOTAL 75
17 1Q 22
21 2Q 12
28 3Q 20
26 4Q 21
目次

チームで守り抜き攻撃の富山を抑える

試合は両チームの特色が随所に出た展開となった。守りでリズムを掴みたい琉球と、攻めては勝機を狙う富山、前半ペイントエリアで#34スミスがリング下の強さを発揮。琉球は#13エバンスが積極的にリングを攻め、ダンクシュートも飛び出したが、富山のゾーンディフェンスの前に1Q残り2分間は得点することができずに17-22で1Q終了。

2Q#13エバンスが得点をつなぐ。積極的なリングアタックでリバウンドからのシュートやファウルで得たフリースローも確実に決め、富山に点差を開かせない。富山も#32マブンガや#34スミスら外国人選手を軸に内外から攻撃を仕掛けるが、琉球はフィジカルコンタクトで負けずに守りに集中、オフェンスでは#30今村がシュートタッチ良く3ポイントシュートやフローターを要所で決め、琉球38-34の良いムードで前半を終える。

後半もメンバーを入れ替えながら全員で守り、フィジカル・メンタルともに高い集中力を維持する琉球に対し、富山はターンオーバーが目立ち始める。スティールしたボールを琉球は確実に得点し掴んだリズムを渡さず、ゾーンディフェンスへの対応は#13エバンスや#30今村がミドルレンジからシュートを沈めた。追いかける富山は4Q残り2分20秒、#32マブンガが3ポイントシュートを決め勝利へ向かい続けるが、琉球は#13エバンスがエンドワンで3点プレイとし、#14岸本がディープスリーを2本決め、92-75でGAME1を先勝した。

富山グラウジーズ 浜口炎HC

 

Q、今日の試合を振り返って
プレーオフで素晴らしい会場で出来たことがすごく楽しかったです。

Q,会場の雰囲気や相手のメンタルにのまれないことが重要と試合前に語っていました。1クオーターは達成できていたのでは?

そうですね。思ったよりは普段通りに入れたと思います。
ゲームプランとしては、リバウンドを意識しながらというのが一番です。

Q、第2クオーターのオフィシャルタイムアウト明けから苦しい場面が続いた印象がありますが

沖縄さんが素晴らしかったです。隆一選手、今村選手、エバンス選手がレギュラーシーズンに富山で対戦した時よりもアグレッシブにシュートを狙ってきているという印象でした。それに対してうちとしては修正出来なかったと思います。

明日勝つためには何が重要でしょうか?

ジョシュア・スミスのところを。。。基本的に相手はダブルチームにはきていなくて。。。
クーリー選手がファール2つしかしていないので。。。そこを考えたいと思います。

琉球ゴールデンキングス藤田弘輝HC

Q、今日の試合を振り返って

大きなプレッシャーを抱えて今日の試合にチームが臨んだと思います。その中で思い切りのいい僕らの持ち味であるディフェンスからゲームができたのでよかったです。
90点平均得点する富山さんを75点に抑えられたのが一番の勝因だと思います。

Q、第1クオーターの5分で12点取られましたが、その後はディフェンスで富山を抑え込みました。特に今日のディフェンスはどこが良かったですか?

シンプルに一人一人のディフェンスの意識がいつも以上に高かったと思います。このアクションがとうこうというよりは、個の力が非常に強いので、ひとりひとりがよく頑張ったと思っています。

Q、クーリー選手がディフェンスリバウンド1つでしたが、みんなでリバウンドを取りきれました。

クーリーひとりに任せないで、スミス選手のところは全員でとりにいくということは富山と対戦するときにはキーなので。たぶんですが、(ディフェンスリバウンドを)後半は0本に抑えられたと思います。前半は取られた時間帯はあったんですが、後半にディフェンスリバウンドを取りきれたのは大きかったです。

Q、27得点の今村選手について

本当によくやってくれたと思いますし、この大舞台で活躍をみることができて嬉しい気持ちでいっぱいです。代表の候補に入れなかったことは本人悔しがっていると思いますし、良いアピールになってほしいです。

Q、選手を細かく選手交代していた意図と、徐々にペースを掴んでいけたと思うんですが、一番の突破口はどこでしたか?

3クオーターの入りはよかったと思います。相手のディフェンスも変わって、それに上手く対応したすごくいい入りだったと思います。いつもより何人かの選手にプレータイムが偏ることは最初からプランであったので。チーム一丸となってとりにいきたいので、全員を出そうとは思っていました。

Q、チャンピオンシップという舞台での気持ちの昂ぶりなどは?

めちゃめちゃプレッシャーでした。不安と緊張もありました。琉球ゴールデンキングスというチームは島のみなさんの期待もありますし、新しく出来たアリーナでもありますし、本当に重いなとよく感じるので。それがプレーオフで負けてしまうとシーズンが終わってしまうので。それとどう向き合うかだと思うのですが、プレッシャーはありましたけど、感情は少しはうまくコントロールできたかなと思っています。

Q、岸本選手をスタートに起用しましたが、その点についての意図は?

岸本選手のプレーに支えられてきた部分は、今シーズン特に大きかったと思います。彼がスタートで出て、何か問題があったら並里選手がまとめるという起用法でプレーオフを戦おうと決めました。

 

 

 

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この記事を書いた人

沖縄県生まれ北谷町育ち。バスケットボールと共に育ちました。
これからは皆さんとともに、
We enjoy FIBA BASKETBALL WORLD CUP2023!!
バスケのある風景をどこでも追いかけます。

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