3クォーター
3クォーター、キングスは岸本、小野寺、今村、ダーラム、クーリーでスタート。先に得点したいキングスだったが、テーブスにオフェンスリバウンドを奪われてフリースローから得点される。キングスはA東京の強固なディフェンスにタフショットを打たされるが、クーリーがオフェンスリバウンドからの得点で繋ぐ。今村が積極的なアタックでA東京ディフェンスにプレッシャーをかけつつ、岸本も3ポイントを決めて、キングスは徐々にA東京に詰め寄ってくる。小野寺がテーブスを身体を張って食い止めると、その隙にダーラムがスティールしてそのまま得点。44-36と残り7:37で8点差となりA東京がタイムアウト。
タイムアウト後もキングスはディフェンスの集中力を持続して、粘り強いマンマークディフェンスと素早いローテーションでA東京から連続ターンオーバーを奪う。
残り5:41で46-38と8点差で喰らいつくキングス。さらにA東京にオフェンスリバウンドも与えず、逆に自分たちのオフェンスリバウンドに何度も飛びつくようになる。自分たちのバスケットでリズムを取り戻したキングスは、岸本の3ポイント、ダーラムのバスケットカウントワンスローで残り3:49で50-44と6点差に迫る。
何度も何度もルーズボールに飛び込みボールを繋ぎ、ボールを託された岸本はトップから3ポイントを決める。残り2:55で3点差とするキングス。3クォーターはここまで岸本、小野寺、今村、ダーラム、クーリーのラインナップを使い続ける桶谷ヘッドコーチ。タイムシェアが信条のキングスにとって、こんなに長い時間で同じラインナップを使い続ける戦い方はレギュラーシーズンで一度も無かった。選手もコーチも、キングスはこのGAME1に全てを賭けている。
残り1:57に岸本が3つ目のファウルを取られ、ついにキングスはメンバーチェンジ。荒川、今村、ロー、ダーラム、カークのスリービッグを投入。しっかり作ったスペースを使い、ローがドライブで得点。キングスは自分たちのディフェンスを完全に取り戻し、A東京オフェンスリズムを打ち崩した。3クォーター終了時のスコアは53-49と、キングスは4点差まで迫ってきた。