コー・フリッピンとカール・タマヨ
この日快勝したキングスだったが、チーム全員が絶好調という訳ではない。試合後の記者会見では、コー・フリッピンとカール・タマヨに注目してみた。
この日のフリッピンは約10分の出場時間で3ポイント4本中2本成功で8得点。復調の気配を見せた。
シーズン中盤以降、フリッピンは相手チームから得意ではない3ポイントシュートを敢えて打たせるように3ポイントラインでフリーで守られる、いわゆるノンシューターとして扱われてしまい、自身のリズムを作れず苦戦が目立っていた。
強気なフリッピンは、相手のノンシューターとしての守備にも果敢に3ポイントを放つ場面が目立つ。そんなシチュエーションでフリッピンが3ポイントを放つ事について桶谷HCはどう考えているのか質問した。
「ピックからシュートを打っていないので(悪くはなかった)。今日のようなインサイドアウトからの3ポイントは練習では入っているし、僕は入るシュートだと思っている」
「(フリッピンは)ハートが強い選手なので、その場面でヘジテイト(ためらう)したりドライブしたりするより、3ポイントを打つ事は、チームとして良いシュートだと思っている。今日は『よく決めた』という感じです」
そして、カール・タマヨ。この日は『フィリピンの至宝対決』と母国からも注目されていたが、出場機会が無く終わってしまった。
キャプテンとしてチームを見ている田代に、この日出場機会のなかったカール・タマヨについて聞いてみた。
「EASLでは出場時間を得ていたので、今日も出場できると思って準備していたと思うが、残念ながら出場時間が無くてちょっと落ち込んでいると思う」
「だけど今まで通りプレイしていれば必ず出場時間は伸びてくる。タマヨ選手はキングスの起爆剤になる。もう少し時間をかけてチームにフィットしてくれればと思う」
田代はタマヨの潜在能力を高く評価して、後半戦への期待を語ってくれた。
コー・フリッピン、そしてカール・タマヨ。彼らが後半戦キングスの起爆剤となる事を期待したい。