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シーズン中の選手流動性

 

島田チェアマンによる説明

選手の流動性について昨年6月にダブル登録枠を発表しましたが、当時はBプレミアのクラブを少なく見積もっていました。競争がオンザコート4になることも考えていましたので、プレータイムや競争条件が上がった時に日本代表選手クラスがプレータイムが少ない事も起こり得るだろうということで、プレータイムを優先してB.ONEで自由に競技ができることによって、競技力の低下をヘッジしていくスキームを作ろうという事で当時は発表させていただきました。

しかし現状は今のB1の24クラブからほぼ同じぐらいのクラブが初年度からBプレミアに存在する可能性があるので、ちょっと軌道修正をしないとバランスが悪いんではなかろうかということで、ダブル登録枠という考え方は一旦止めて設計し直しまいた。

つまり、Bプレミア内でも移籍をもっと活発にすることが可能になるような、より柔軟な移籍ルールを設定する方がフィットしてるのではなかろうかと考えています。まず今日はその中の3つを皆様にご提示いたします。

仮称ですが「育成契約制度」として、登録数14名のうち2名を上限に移籍についてクラブが決定できる選手を契約可能にしようと思ってます。今現在こういうルールが無く、(契約期間中移籍には)本人の同意が必要になります。選手とクラブ移動について話した時に、このまま今シーズンはここでプレイしたいですというやりとがあった場合当然実現しません。当初から戦略的にプレータイムが少なくなった場合に、別に給料を下げるという訳ではなく、互いにこう自由にできるような契約をということを事前に約束をした上で、書面締結した上で、そういう契約を出来る選手を2名までクラブが持てるようにしたいという風に考えてます。当然、元の契約はBプレミアにあるのでB.ONEでプレイしたとしても給料は維持されますし、あくまでも所属クラブは送り出される元のクラブになるということです。

続きまして、「短期契約」の導入です。今現在は外国籍選手は1か月などの短期契約を許容しています。それを日本人選手・帰化選手・アジア特別枠まで拡大したいと思ってます。これは選手雇用の不安定化を招くとかそういうことではなく、例えばB.ONEに所属していてBプレミアに届くか届かないかのような選手が、本人も挑戦したいし、Bプレミアのヘッドコーチ・GMもチャレンジさせたいけど今のルールの1年契約だと踏み切れないというような状況になることがある。そこをもう少し流動性を高めたくて、この契約でお互い意思を持ってチャレンジしやすい環境が整うのではなかろうかということで、短い契約期間を持ってインジュアリーが発生した時に短期的に対応する事が出来る状況を作りたいと思っています。

そして、再登録制度の撤廃。今まではそもそもシーズン中移籍するケースはあまり行われてなかったですけども、例えばAチームからBチームに行ったら、BチームからAチームに戻ることは現行ルールだと出来ない。トレード制度の制定までは踏み切れなかったんですが、短期契約であるとか育成契約制度が出来ることによって、戦略的にシーズン中にチームを行ったり来たりすることを許容するルールがあった方がいいであろう。1回きりではなく繰り返しできますということで、所属元のクラブに戻ることも、また戻った後に行くことも出来るという風に、ちょっと自由度を高めるようなルールを作りたいと考えました。

 

 


質疑応答

Q. ドラフト指名権のトレードや買い取りは想定してるのか?

A.(増田氏) 一旦は無しで考えている。そもそも選手のトレードはとても難しくて、今回の「選手流動制度の再設計」は(一部)トレードが実現出来るように設計している。Bリーグだと現状は選手会とは労使協定が出来ない。選手会が労働組合化するという話もあったが実際には未だ出来ていないので、そのような契約事(トレードを前提とするような契約条項)が出来ない。トレードというのは、事前に契約内容に盛り込んでおかないと実際には出来ない。先方側も需要があるかどうか分からないので、一旦はトレードという制度は設計していない。ただ今の期限付き移籍は、クラブと選手それぞれの合意が無いと出来ないので、現状で期限付き移籍がそこまで多くないのはそれも理由になっている。例え出場出来なくても(トップカテゴリの)B1にいたいと考える選手は多い。我々としては育成をしていくという意味で、実戦経験を積むという観点から「クラブから指名されたら移籍することになる」と事前に指定しているのがこの制度(育成契約制度)。今後選手会の労働組合化が進んで、彼らとCBA(NBAの選手とオーナー間の労使協定)みたいに(労使協定を)結ぶ事が出来れば、トレードは導入した方がいいだろうと思っている。

 

 

Q. 再登録制度の撤廃で、AクラブとBクラブが結託して、自分たちに都合よく短期間で外国籍選手を入れ替えたりするような想定はしているか?

A.(増田氏) さすがに順位を争うBプレミアのチーム同士がそれをやる事は無いと思うが、想定してるのはBプレミアとB.ONE。競技成績での昇降格が無くなるので、NBAのGリーグとの関係まではいかないとは思うがある程度の姉妹関係のようなクラブが出来てくる可能性はある。そうなると今週はBプレミアのクラブ、来週はB.ONEのクラブ、という事はあるかもしれない。ただサラリーキャップもあるので運用上は相当大変になると思う。

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