昨季CSセミファイナルで激闘を繰り広げた相手、島根スサノオマジックが沖縄アリーナに戻ってくる。
11月26日(土)、琉球ゴールデンキングス vs 島根スサノオマジック GAME1が沖縄アリーナで開催された。
この試合前まで、両チームは共に9勝2敗、得失点差でわずかにキングスが上回る。西地区首位攻防戦だ。
キングス桶谷HCも試合前に「島根との対戦は今季の最初の天王山」と語り、互いに今季の西地区優勝を争う相手になることは間違いない。注目のカードが始まった。
“Buzzsaw”スタイルで島根がリードを奪う
キングスのスタメンは、#7 アレン・ダーラム、#14 岸本 隆一、#30 今村 佳太、#34 小野寺 祥太、#45 ジャック・クーリー。
対する島根のスタメンは、#2 ペリン・ビュフォード、#3 安藤 誓哉、#4 ニック・ケイ、#26 津山 尚大、#28 ウィリアムス ニカ。
昨季CSのリベンジを果たしたい島根が、試合開始からエナジー溢れるプレイで先手を奪う。島根はビュフォードを中心にインサイドで得点を奪う。
この試合、島根のスタメンに抜擢された津山も序盤から存在感を見せる。1クォーターだけで3ポイントを含む5得点。津山はビュフォード、安藤という島根の2大エースを支える活躍。
1クォーターは 15-22と島根が7点リードを奪う。
2クォーターも島根のペース。攻撃力を全面に押し出した”Buzzsaw”(丸のこ)スタイルで試合の主導権を完全に握る。
2クォーター中盤には最大18点のビハインドを負ったキングス。しかし、岸本が2クォーターだけで9得点とチームを何とか踏みとどまらせる。
そして2クォーター最後、岸本がドライビングレイアップを決めると、その直後にクーリーがインバウンズパスをスティール。そのままブザービーターで得点した。
2Q終了時のスコアは 35-43 と島根8点リード。だがキングスにとって一桁点差で前半を折り返せた事は大きかった。
後半 影のヒーロー松脇圭志
3クォーター、島根に想定外の事態が起こる。残り8:17、帰化選手のニカが小野寺に対するディスクォリファイングファウル(悪質なファウル)で一発退場。
ここからキングスはディフェンスのスイッチが入り、島根に得点を許さず15-5のランで一気に逆転。しかしキングスの勢いは続かず、逆に島根にランを許し、3クォーター終了のスコアは 55-65 と島根に10点のリードを奪われてしまう。
しかし4クォーター、キングスの怒涛の追い上げが始まる。その影のヒーローは松脇。島根のエンジンであるビュフォードをぴったりマーク。外国籍選手に負けないフィジカルの強さを活かす。
試合後に桶谷HCが松脇のディフェンスについて「最高でした。満点に近い」と語る通り、3,4クォーターのビュフォードのFG%を28%(2/7)に抑える。松脇がその逞しいフィジカルで”Buzzsaw”のエンジンをストップさせた。
キングスらしい激しいディフェンスを目の当たりにして、沖縄アリーナのコートサイドもエキサイト!アリーナ中に逆転への期待が高まっていく。
沖縄アリーナの後押しを受けて、キングスが勢いづく。クーリー、ダンカンの強力なインサイドアタックで、4クォーター残り2:58には島根インサイドを支え続けたケイがファウルアウト。
4クォーター残り57秒には島根のターンオーバーから、ダーラムが重量級ファストブレイクで79-80と1点差。さらに残り20秒にはダーラムがフリースローを1本決めて80-80とついに同点、試合はオーバータイムに突入。
オーバータイムは完全にキングスの流れ。今村が左コーナーからドライビングレイアップを沈めると、さらに左コーナーから岸本が試合を決定づける3ポイントを決める。
最終スコアは 96-86 でキングスが最大18点差を逆転勝利。西地区首位攻防戦の初戦を勝利した。
試合スタッツ:Bリーグ 2022-23 B1リーグ戦 2022/11/26 琉球 VS 島根 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト