2022年8月2日(火)、「第45回沖縄県ミニバスケットボール夏季大会 第42回新報児童オリンピックミニバスケットボール大会 第3回沖縄ファミリーマートファミンチュカップ」の男女準決勝と決勝戦が沖縄市体育館で行われた。
夏の暑さも吹き飛ばす選手達の活躍に、会場の保護者も声援と大きな拍手を送っていた。
女子優勝のゆたかと準優勝の北谷第二、男子優勝の津嘉山と準優勝の古蔵は沖縄県代表として2023年2月に長崎県で行われる九州大会への派遣が決定した。
女子 優勝 ゆたか
準優勝 北谷第二
3位 比屋根
4位 銘苅
男子 優勝 津嘉山
準優勝 古蔵
3位 松島
4位 南原
どこのチーム事情も同じだけど、と指導者が口を揃えるのが「練習不足」。
コロナ禍で練習試合のみならず練習自体もストップしてしまう状況の中、選手たちは初めて対戦する相手に勝利を目指し、実力以上の頑張りを見せた。
万全ではない状態のチームも多かったが、しかしここで得た経験は彼らをまた一段、ステップアップさせてくれるのだろう。
女子決勝戦 北谷第二VSゆたか
対戦相手の情報もなく実践練習不足の中、両ヘッドコーチは「自分達のプレーをするだけ」と語っていた。決勝戦に向けリラックスさせようと、ゆたか小は待機時間を使い散歩の時間を設けるなどして、気分転換を図って試合に臨んだ。
北谷第二 | ゆ た か | |
27 | TOTAL | 40 |
8 | 1Q | 9 |
9 | 2Q | 12 |
4 | 3Q | 9 |
6 | 4Q | 10 |
女子決勝は伝統的な強さを持つ北谷第二小と、女子バスケ部設立7年目で初優勝を狙うゆたか小の対決となった。
試合は前半は拮抗した展開。北谷第二はガードの5年生#10ウェアーティアナがボールをコントロール、果敢に攻めるチャンスを作り出し、#4張本香凛がそれを支えた。ゆたかは#6近藤帆夏が攻撃、守備のリバウンド共に躍動。
試合後、「最後までどうなるか分からなくて、点差は考える余裕がなかった」とゆたか小宮里HCが語ったように、わずか4点差で後半戦に突入。
北谷第二はダブルチームを仕掛け逆転を狙うが、ゆたかは落ち着いてボールを回し#4嘉数梨杏や#5青木志凪がドライブからのバスケットカウントや外のシュートなどを使い要所で得点を決め、追撃から逃げ切った。
ゆたか小学校 宮里賢輝HCインタビュー
——決勝戦を振りかえっていかがでしたか?
ワンポゼッションごとやひとつのミスで流れが大きく変わりそうだったので苦しくて、子供達には「我慢だよ」と声をかけてリードは考えていなかったです。身長が小さいので外のシュートを打てないとディフェンスが出てこないので、日頃からシューティングのメニューも組んで外角も打てるように心掛けています。
——4Qで相手がダブルチームを仕掛けた場面でも崩れなかった
そうですね、#4嘉数、#5青木、#6近藤の3名を中心に、しっかりノーマークを見極めて慌てずに判断する事を伝えて送り出しました。コートの中の指示や判断はキャプテンの#4嘉数に任せています。
——連戦を戦い抜いた子供達へメッセージを
普段は「頑張れ頑張れ」と言ってばかりなので、今日は褒めて認めてあげたいと思います。今月末には『九州スポーツ少年団大会』に沖縄県代表として参加する予定なので、この優勝を励みにして頑張りたいです。
北谷第二 松島良隆HCインタビュー
——決勝戦を振りかえっていかがでしたか?
完敗です。力不足でした。だけど子供達は2位というポジション、本当に良く頑張ったと思います。
——これからどこを伸ばしていきたいですか?
ゲームの機会を積んで、実践に対応できる力をつけないといけないですね。自分達の練習だけでは選手間の力の差もあるので、もっと練習試合を増やしたいです。
——このチームの良い所は?
元気いっぱいな所。キャプテン#4張本も明るくて最高。子供達はこの大会で伸びていたのでこれからも頑張っていきます。