写真提供:日本バスケットボール協会
オリンピック直前の大一番
オリンピックまで1週間を切った7月18日(日)本戦前最後の強化試合が埼玉サイデン化学アリーナで行われた。
相手は世界ランキング7位と格上フランスとの対戦だ。(日本はランキング42位)
オリンピックでは強豪ぞろいのスペイン、アルゼンチン、スロベニアと同グループに配置されオリンピック本戦での日本の戦いの良い参考資料となるだろう。
落ち着いた展開でリードした前半
フランスの得点で始まった1Qだが、すかさず八村の3ポイントライン近くからのジャンパーで得点すると渡邊雄太も3ポイントを決め良い形でスタートする。その後も日本は小気味よいオフェンスで得点を重ねた。
2Qに入っても日本のディフェンスの良さが目立ち、相手のターンオーバーを誘発。そこから速攻での得点もよく見られ、日本の優位の展開は継続した。リバウンドもよく取れていたのも大きな要因だっただろう。
前半終わってみると格上相手とは思えない試合運びで46対30と大きなリードを奪った。
ランキング上位の地力、ギアを上げるフランス
3Qに入るとフランスが一段ギアを上げたのが感じられるほどスピード、リバウンド、3ポイント、あらゆる面で調子を上げてきた。3Q中盤に3点差、4Qには同点まで詰め寄られる。
後半は前半に比べ、やや日本のボールが重くなりタフショットを打たされる場面が多かった。そしてバウンド数もフランスを下回った。そんな中でも4Qに比江島が4点プレーも含む2連続3ポイントや八村、渡邊雄太が勝利を決定づけるフリースローを沈め、手に汗握る試合をものにした。
オリンピック前、最後の強化試合で格上フランスに81対75の価値ある勝利。この勝利は史上最強と呼ばれる日本代表のオリンピックも大いに期待できるのではないだろうか。
日本 | フランス | |
18 | -1Q- | 14 |
28 | -2Q- | 16 |
15 | -3Q- | 28 |
20 | -4Q- | 17 |
81 | 75 |
ラマスHCのコメント
『とても集中していたし、40分通してリバウンド、ディフェンスを頑張っていた。ターンオーバーが8%という数字でもわかる。』
後半フランスが八村選手に対して厳しいディフェンスをしてきたことに対して『オリンピックでも相手チームがスカウティングをしてきて厳しくくるのは予想されるが、その分他の選手でアドバンテージがとれる。そこを活かしていきたい。』と語った。
#12 渡邊雄太選手のコメント
『勝ち切れた部分は自信になる。ただ過信せずメンタルのバランスをとっていかなければならない。今日の試合は八村選手だけに頼るのではなく、出た選手みんなが役割を果たしていて全員で勝ち取った勝利。』と語った。
またオリンピックに向けての課題として『リバウンドを取ってファストブレイクからの得点を増やさなければいけない。』ことを挙げた。