琉球ゴールデンキングス#24田代直希 シーズン終了後のコメント 

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#24田代直希 ハードワークしてきたとは言い切れますけど、スマートだったのか

悔しい敗戦になりましたが、試合終わった瞬間はどのような心境でしたか?

やっぱり悔しかったですし、自分たちの負けパターンが出てしまった試合でした。終わり方は悔しい終わり方でしたので。悔しいですね。

ディフェンスやリバウンドなど強度高く守っていましたが、4Qはオフェンスが停滞してしまったことはどのような要因がありますか?

こういう第三戦という状況で、みんなの気持ちが前に出ていて、僕たちの負けパターンでもある1対1に頼ってしまうというところで、ボールが孤立してしまっていた印象があります。シュートにはいけていたんですけど、いくつかシュートは決めていたんですけど、結局自分たちの流れでバスケットボールが出来ていなかったので、それが広がっていってしまったのが要因かなと思います。

CS常連の千葉に対して率直にどのような差を感じましたか?

綺麗なプレーはCSになってくると無くて、お互いにつぶし合うので。今日だったらリバウンドに差が出ました。ジェッツは決勝に何度も行っているチームなので、リバウンドやルーズボールに勝敗が転がるポイントがあることをよく理解していると思います。僕たちはまだまだその辺を理解し切れていない、そこの意識の差は大きかったと思います。

 

スリーポイントが決まらなかったのは?

全体的にいいオフェンスが出来ていなかったので、逆にいいオフェンスが出来ているときにはスリーポイントが入っていたので。少し個人技に頼りすぎてしまったシュートがいくつかあったので、確率は落ちたのかなと思います。

 

準決勝敗退が3季連続となりましたが、この壁を突破するには今後何が必要になりますか?

毎年毎年メンバーが大きく入れ替わって、また0からスタートするというのが例年なんですけど、同じメンバーでまた来年を始められたら、今回のプレーオフが僕らにとってはいい経験にもなって、土台にもなるので、なるべく多くのメンバーを来季につなげられたら。そこは僕がコントロールできないところなので。

あとは今村選手や牧選手といったチームの核となる選手がCSの舞台で経験を積めたというのが大きかったと思います。それは来季に活きてくると思うので、何よりも経験が積めたというのが良かったと、それを来季につなげることができれば結果も変わってくるのかなと思います。

 

来季はファイナル進出、優勝が目標ですか?

そうですね。それは毎年の目標なんですけど、先を見過ぎても難しいので。僕たちのプロセスのところは、ハードワークしてきたとは言い切れますけど、スマートだったのかとか、エラーが無かったのかというと、課題は残るところはあるので、そこをまず、一歩一歩積み上げていきたいですね。その結果ファイナルへ行けたらいいなと思います。

 

悪いオフェンスというか、1対1が多くなったというのは、何が原因だと思いますか?

体力面の消耗はかなりあったと思います。体力的に消耗していると判断が鈍ってきてしまうので、そこはあったと思います。けれどもシーズンを通して、僕たちの悪いパターンを僕たちが認識できていなかった。1対1で点が取れてしまうこと、1対1で点を取りに行くというスタイルは、僕たちにとっていいオフェンスではないということをシーズンを通して僕たちが認識できなかったこともあるかなと思います。

 

過去の準決勝敗退と今回の敗退は田代選手にとって違いはありますか?

キャプテンになって初めてのCSの舞台でありました。今までだったらCSに出て活躍ができるかできないかという選手だったし、CSに出てプレータイムがもらえるかもらえないかという選手だったのを一歩ずつステップアップしてきたので、やはり今年はプレーをする、コートに立つことは大前提で、そのうえでチームに対して、良い貢献をできるかというところが今年のCSで僕自身が自分に課していたところがあります。準決勝での敗退というのは一緒なんですけど、自分自身のプレーだったり、世界の見えかたというのは、今までとはまったく違うものだったと思います。

 

過去2回のCSと今回で、メンバーががらりと変わって、その変わった中でも4強に残れたことで、普段から目指しているハードワークするといったカルチャーはしっかり根付いてきているのか、そのあたりの手ごたえは?

ハードワークするというカルチャーは根付いてきていると思います。けどハードワークばっかりで勝てる相手ではないので、ハードワークしながらここだとやられてしまうとか、こういう攻め方をしたほうがいいという「スマートさ」というところを織り交ぜていくべきなのかなと思います。

 

昨シーズンからキャプテンになって、途中でシーズンが終了したり不完全燃焼で終わり、今季は背中でチームを引っ張っていたと思います。ご自身のキャプテンシーだとか

今シーズンについての手ごたえはどのように感じていますか?

チームのみんなを引っ張ってきたかと言われると、正直引っ張っれてはいなかったと思うし、すごく個性があるメンバーだったので、一つにまとめるということは出来なかったんですけど、各々が考えて行動していたと思うし、特にCSは勝ちというところに対してみんながフォーカスをしていたので、僕がいなくても勝手にチームがまとまるという状態だったので、優秀なメンバーに囲まれてここまで来れたなと思います。やっぱり言葉だけでは人は動かないというのは感じましたね。昨日のディフェンスで何人かの選手が惹きつけられたというところが、僕の目指しているところなので、行動で示すのもそうですが、プレーとプレーに対する結果も求められてくるので、そういったところはまだまだ課題として残った思います。

 

去年ケガでプレーできなかった部分がありましたが、今季にシーズンを通して出場することができた、そして見ていて「体の強さ」を感じました。この2年間は身体づくりを意識してきましたか?

意識してきましたね。足首が前みたいに動かないので、前みたいにジャンプもできなくて走れなくなってしまったので、その状態でハードワークし続けると足首が動かないので膝に負担がきたり、シーズン中も膝に水が何度も溜まって何度も抜いてというのをやってきたので。そうなると身体が壊れてしまうので、休みの日もケガをしないためにトレーニングを常に続けてきたと言いきれますね。

 

ハイインテンシティを保つことと体のケアをすること、相反する部分には悩みながらやってきたという感じですか?

そうですね。あまりにやりすぎると身体に負担がきてしまうので。僕はけっこう膝と腰にきてしまうので、自分の身体と相談をしながらシーズン中はなるべく身体を追い込んでやってきましたね。

 

ウォーミングアップの時に、以前は片足での踏み切ってのダンクだったんですが、最近は両足でしっかりと高く飛ぶダンクをされています。やはりトレーニングの成果で逆にジャンプが高くなっていますね?

気付きました?そうなんです。片足で跳ぶっていうのが、僕の高く飛べるジャンプの仕方だったんですけど、それをトレーニングを積んでいったときに両足のほうがジャンプできるようになってきたので、それは自分もトレーニングの成果を感じていますね。

 

試合に話を戻すんですが、前半は点数から見てもほぼ互角の展開でしたが、後半で差が出ました。率直にどこで差が出たと思いますか?

自分たちのオフェンスが良くなかったです。オフェンスとディフェンスは表裏一体なもので、いいオフェンスができていないといいディフェンスにつながらなくて、いいディフェンスが何個もあったんですけど、オフェンスが悪かったのでなかなか自分たちのリズムが作れなかったところが大きかったと思います。

 

沖縄アリーナが出来たり盛り上がったシーズンでしたが、Bリーグでもバスケットボール界でもキングスに求められているものが大きいと思いますが、来シーズン以降キングスに求められるものってどんなことがありますか?

もしコロナが収束して、満員のお客様が入るとなると8000人なので、今までの倍になるので足を運んでくれる人も多くなります。その分僕たちがちゃんとプレーをしないと「つまんなかったな」と思って帰る人数も多くなるので、ぼくたちがどれだけ情熱を持って激しくプレーして、一人でも多くの方の胸を打つことができるのかがやはり求められてくると思います。

今日も手を振ってくれている一番上の席の人まではかなり距離があるので、そういったところの席をとってくれて観に来てくれる人のためにも、僕たちは激しく気持ちを込めてバスケットをする必要がある。この責任は間違いなくあると思います。

さいごに

今シーズンもありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人

1983年11月5日生。東京都豊島区出身。那覇市在住。母が那覇市出身で2015年に沖縄移住。沖縄バスケットボール情報誌OUTNUMBERゼネラルマネージャー。
中学2年生のウインターカップ(1997年)で、当時圧倒的な強さを誇っていた能代工業を追い詰める北谷高校の勇敢な戦いぶりに衝撃を受け、以来沖縄のバスケットボールを追いかけるようになる。野球やサッカーに並ぶように、バスケットボールのジャーナリズムを発展させていくことを目指し、2018年10月にOUTNUMBERを創刊した。
2020年にはOUTNUMBER WEB、OUTNUMBER YOUTUBEを運用開始した。

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