2026年5月2日、日環アリーナ栃木で開催されたB1リーグ戦 第36節 宇都宮ブレックス vs 琉球ゴールデンキングス GAME1は、最後の1秒まで勝負の行方が分からない壮絶な死闘となった。最終スコア83-82で、ホームの宇都宮が劇的な逆転勝利を収めた。
第1クォーター、宇都宮はギャビン・エドワーズの確率の高いアウトサイドシュートで主導権を握った。エドワーズはこのクォーターだけで4本の3ポイントシュートを沈め、宇都宮が24-19とリードを奪う。一方のキングスは、ジャック・クーリーやアレックス・カークのポストプレーを軸に、インサイドから活路を見出していく。

第2クォーターに入ると、キングスの最大の強みであるオフェンスリバウンドが猛威を振るい始める。クーリーを中心にセカンドチャンス、サードチャンスをモノにし、じわじわと点差を詰める展開。宇都宮もDJ・ニュービルのディープスリーなどで応戦するが、キングスはヴィック・ローや佐土原遼が得点を重ねる。前半終了間際にはローがドライブからフリースローを獲得して沈め、44-44の同点で試合を折り返した。

後半も一進一退の攻防が続く。第3クォーターは、クロックギリギリで比江島慎がミドルジャンパーを沈めて宇都宮が抜け出し、65-63の2点リードで最終クォーターへ突入した。
勝負の第4クォーター、キングスが一気に牙を剥く。ローの3ポイントシュートで逆転すると、得意のオフェンスリバウンドで宇都宮を完全に圧倒し始める。キングスはこの試合、チーム全体で24本、クーリー個人で7本ものオフェンスリバウンドを獲得し、ゴール下の主導権を掌握した。宇都宮の執拗なディフェンスに対しても、キングスはセカンドチャンスから着実に得点を重ね、第4クォーター中盤にはセカンドチャンスポイントだけで30点に達していた。一時は68-75とキングスが7点のリードを奪う。

しかし、宇都宮は誰一人として勝負を諦めていなかった。比江島やグラント・ジェレットが得点を繋ぐと、残り1分を切ったところでニュービルが一気にボールをプッシュしてフリースローを獲得し、81-82の1点差に肉薄する。 残り時間が24秒を切り、宇都宮はファウルゲームを視野に入れながらも激しいプレッシャーディフェンスを仕掛ける。ニュービルがスティールから自らアタックし、同点となるフリースローを1本決めるも、勝ち越しの2本目を痛恨のミス。リバウンドを拾ったキングスのローに対し、ニュービルとエドワーズがフロントコートで強烈なダブルチームを敢行し、ボールを奪い取るビッグプレーを見せた。ボールを保持したエドワーズがすぐさまシュートを放ち、岸本隆一が必死にファウルで止める。
この試合最大の土壇場で得たフリースロー。エドワーズは1本目を冷静に沈めて83-82と逆転に成功した。残り時間が1秒だったため、2本目を意図的に外してタイムアップのブザーを聞いた。
キングスの強烈なインサイドとリバウンドに苦しめられながらも、最後の最後で激しいディフェンスから勝利をもぎ取った宇都宮ブレックス。昨季のファイナルGAME3やEASL準決勝に続き、キングスにとってはまたしても宇都宮に対する痛恨の逆転負けという結末となった。
試合スタッツ:りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 B1リーグ戦 2026/05/02 宇都宮 VS 琉球 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
キングスはこの日の敗戦で41勝18敗で西地区4位。三河がこの日勝利したため、西地区2位が確定。キングスはチャンピオンシップ クォーターファイナルのホーム開催権が完全に消滅。さらにワイルドカード順位争いを繰り広げる名古屋D、群馬、A東京さらに東地区2位の千葉Jまで41勝で並ぶ大混戦。5月3日のレギュラーシーズン最終戦の結果で、キングスはチャンピオンシップ最初の対戦相手が決定することになる。
(写真提供:琉球ゴールデンキングス、文:金谷康平、構成:湧川太陽)


