佐藤大吾 著 「折茂武彦 弧を描く」

折茂武彦 弧を描く | 佐藤 大吾 (北海道新聞) |本 | 通販 | Amazon

 

この本では2019-20シーズンまでレバンガ北海道に所属し、同時に球団社長でもあった折茂武彦氏について語られている。

2007-08シーズンから出場機会を求めレラカムイ北海道へ移籍した折茂氏。しかし、経営難で球団が消滅の危機に陥ってしまう。チームを存続させるため、折茂氏が選んだ選択は「選手兼球団社長になること」。バスケでは一流の選手だったものの、球団運営は全くの素人だった。それでも北海道のバスケを守るため、選手として、経営者として、もがいて、苦しんで、がむしゃらに突き進んできた。その姿が多くの人の心をうごかし、消滅寸前だったチームを守ることにつながっていった。

折茂氏の社長としての戦いが事細かに語られている一方で、プレーヤーとしての逸話も。

日本代表時代の活躍や、レジェンドと呼ばれるのに相応しい数々のエピソード。一流のプレーヤーらしい繊細さやストイックな部分だけでなく、まるでスポーツ選手とは思えないような一面についても記されており、折茂氏の選手としての魅力を存分に感じることができる。

2019-20シーズンで選手を引退した折茂氏。それでも日本バスケットボール界になくてはならない存在であり、これからも折茂氏の動向にますます注目したい。

ところで、リーグは違うが琉球ゴールデンキングスとレバンガ北海道(当時はレラカムイ北海道)は共に2007-08シーズンから参入したチーム。当時の状況や歴史を比較してみるのも面白いかも。琉球ゴールデンキングスの歴史についてはぜひこちらの動画を見ていただきたい。

 

 

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