12月20日(水)、琉球ゴールデンキングス vs 長崎ヴェルカが沖縄アリーナで開催され、キングスは74-76と敗れた。
この日のキングスは欠場者が多い緊急事態。#7 アレン・ダーラムは左大腿二頭筋肉離れ。#9 渡邉 飛勇は右手小指の怪我。#33 カール・タマヨ、#45 ジャック・クーリーが体調不良。4人の選手が欠場して、キングスはロスター9人登録での試合となった。
キングスは#8 植松 義也をキャリア初のスターターに抜擢。植松はその期待に応え3ポイントを決めて満員のアリーナを沸かせる。さらに#30 今村 佳太が1クォーターだけで8得点の活躍で、1クォーターのスコアは17-13とキングスがリードする。しかし2クォーター開始から長崎が連続10得点を奪い、キングスは逆転されて33-37で長崎4点リードで前半を折り返す。
3クォーター、キングスはディフェンスのギアを上げる。長崎を3クォーター残り4:07まで無得点に抑え込み、15-0のビッグランで逆転して3クォーター終了時のスコアは57-47とキングス10点リード。勝負の4クォーターに長崎が意地を見せる。日本代表選手の#18 馬場 雄大が4クォーターだけで11得点とチームを牽引して残り0:13で長崎が馬場のアシストから#11 荒谷 裕秀がコーナー3ポイントを決めて逆転。キングスは逆転をかけて岸本隆一が3ポイントを放つもリングに弾かれて、74-76とキングス惜敗。
試合スタッツ:Bリーグ 2023-24 B1リーグ戦 2023/12/20 琉球 VS 長崎 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
キングスは悔しい逆転負けだったが、苦しいチーム状況のなかでも#4 ヴィック・ローが22得点17リバウンドと外国籍選手がひとりの状況でも躍動。さらに植松が10得点8リバウンドと奮闘してチームとしても成長を見せた。試合後の記者会見で、桶谷ヘッドコーチは敗戦の悔しさとチームが見せた成長の跡に手応えを感じていた。「植松は試合には出ていなかったけれども、試合に使った時でもしっかり仕事してくれるのは、本当に勝ち負け以上にチームにとって価値がある植松の活躍だった」と指揮官は植松の奮闘を称賛した。
植松はスタメンを告げられた時の意気込みと、5ファウルで退場になってしまった悔しさを語ってくれた。「今シーズン絶対にチャンスが来ると思っていた。それが今日で、ヴィックと僕しかインサイドがいない中で全力を出し切ろうと思っていた」「自分のプロキャリアの中でこれだけ長い時間プレーするのは初めてでしたが(キャリアハイの38分54秒)、最後までコートに立てなかった悔しさがあります」
連勝が6で止まったキングスだが西地区首位をキープ。キングスの次戦は12/23(土) 群馬クレインサンダーズとオープンハウスアリーナ太田で対戦する。