ディフェンスで延長を制したキングス 琉球ゴールデンキングス vs 茨城ロボッツ GAME1

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フリッピンの”牙”をどう活かすか

試合終了後、桶谷HCは後半のフリッピンの活躍をこう評した。

「コーをコートに置いていた時、(フリッピンに対して相手が)オーバーヘルプやSag(下がってドライブを警戒する守り方)されたが、コーの球離れが良くて、ウィークサイドからのアタックがめちゃめちゃ良かった」

「コーがチームから離れた代表合宿の期間中、皆で練習して積み上げていたものをコーが出来ていなかった。そして相手がコーに対して特殊な守り方をしてくることに対して、チーム全員の共通認識を持ちながらプレイしたかったがそれが出来ていなかった。それがここ数週間で徐々に出来るようになってきた」

「チームの共通理解として、『コーがこう(守り方を)された時はこう』というアタックが今日はスムーズに出来た。ケミストリーが出来てきた」

 

コー・フリッピンの最大の武器は、その爆発的なドライブ能力と身体能力を活かしたディフェンス力だ。ただし、ボールをコントロールしたり、外角シュートは決して得意でなはい。選手のタイプは違うが、その歪な能力はまるで漫画『SLAM DUNK』の桜木花道だ。

この日の試合、フリッピンの豪快なドライブが多く見られたのは偶然ではない。茨城がフリッピンの3ポイントをノーマークにする事を逆手に取り、彼をボールと反対側のウィークサイドに置いて大きなスペースを渡し、彼がボールを持った瞬間そのドライブ能力が最大限に活きるようにしたチームの共通理解の結果だ。

 

安西先生は桜木花道にオフェンスリバウンドに『+4点の価値』がある事を気づかせて、その能力をチームの勢いに変えた。

フリッピンをチームとしてどう使うのか。フリッピンの”牙”をどう活かすのか。それはキングスの更なる成長の伸びしろになるはずだ。

 

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