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ケガ人が相次ぐ琉球ゴールデンキングス、自己犠牲を継続して連勝なるか

 

2021−22シーズン 12試合を終えて、現在10勝2敗とリーグ全体1位。6連勝中の琉球ゴールデンキングスだが、チームはケガ人が続出してピンチを迎えている。

出場可能選手が8人の緊急事態

11月6日のアウェイ新潟戦Game1、10月10日の三河戦以来約1ヶ月ぶりにコー・フリッピンが復帰するも、大黒柱のジャック・クーリーが体調不良で遠征に帯同せず。そしてその試合中にもケガ人が続出。

腰の手術から復帰した今季は良い活躍を見せていた小野寺翔太が、第2Q残り9:36に右足首を負傷。

さらに残り4:28、キャプテンの田代直希が左サイドからドライブした瞬間に左膝を負傷。苦悶の表情を浮かべる田代は立ち上がる事が出来なかった。田代は左膝前十字靭帯断裂、全治10ヶ月の大ケガだったと後日クラブから発表された。

 

さらに11月7日の新潟戦Game2、キングスはベンチ入り選手が10人だったが、ドウェイン・エバンスが23点7リバウンド6アシストの大活躍で勝利。しかしその影響か、続く11月10日のアウェイ三河戦、エバンスは右大腿部のコンディショニング不良により試合に出場しなかった。

 

5日間でアウェイ3試合目という超ハードスケジュールのなか、出場可能な選手が8人という緊急事態。だがここでもキングスは選手スタッフが団結。

ただひとりの外国籍選手アレン・ダーラムが、27点18リバウンド6アシストと大車輪の働き。帰化選手の小寺ハミルトンゲイリーも、32分の出場で身体を張り続け、第4Q残り9秒には三河エースのダバンテ・ガードナーのシュートをブロック。勝利を決定づけた。

出場可能選手8人の出場時間は全員10分を超え、ダーラム、小寺、牧隼利は30分以上コートに立ち続ける。まさにチーム全員でつかんだ勝利だった。

 

自己犠牲で危機を乗り越えようとするキングス

桶谷大HCは、今季開幕前の記者会見でこう話した。

「このチームにキーマンはいない。選手層の厚いこのチームには一人ひとりの自己犠牲が必要であり、そうする事で、コート上の5人が自分たちの個性を活かしながら、チームとしてのバスケットボールを表現できる」と話していた。

 

11月6日新潟戦後の記者会見、桶谷HCは、田代が負傷退場した直後のチームの様子を話してくれた。

「田代が負傷した直後、岸本がチームメイトを全員集めて『このゲームは勝つよりもっと大切なゲームになる。もう一度全員で集中して頑張ろう』と伝えてくれた。そこで選手スタッフ全員が一丸になれたと思います。」

 

11月7日新潟戦後の記者会見、桶谷HCは、前日負傷した田代と小野寺が、チームにどれだけ影響ある選手なのか話した。

「2人がいない事は正直厳しい。田代には今季、ゲームでのプレイメイクの部分をしっかりやってもらおうと思っていた。まだ検査の結果を聞いていないのでどうなるか分からないが、チームにとって少なからず影響がある。」

「小野寺に関しても、ここ最近の練習でもすごく調子を上げていたので、試合でもしっかり使ってあげたいと思っていた。(復帰後)短い期間でケガになってしまった。ケガが治ったらまた彼のハツラツとしたプレイで、チームにエナジー与えて欲しいと思っています。」

 

そして11月10日の三河戦後、桶谷HCは、劣勢の中勝利をつかんだチームについてこう話した。

「ケガ人が多い中、どういうゲームで戦うのか非常に難しかった。ゲーム直前にエバンスが試合に出れないというのが分かった。だが予測はしていたので、慌てること無く次のプランに移行できた。」

「ただ前半はコーチと選手に考え方のズレが生じていた。ペースを上げずに前半はコントロールする、後半は走るべき時に走って自分たちのペースにする。後半はそれを選手達がしっかり理解して実行してくれた。」

「前半はオフェンスでの自己犠牲、スクリーンをしっかりかける、ハードダイブする、リバウンドに飛び込む。そういった部分が少し欠けていたので、後半はそこをしっかりやろうと話した。」

「特にゲイリー、小寺さんがそこをやり始めてくれて、チームとして良い流れを作り、オフェンスリバウンドでイニシアチブが取れた。外国籍選手がいない中で、出場した選手それぞれが自己犠牲を払って戦ってくれた結果かなと思っています。」

 

自己犠牲。全員がチームのために戦う。

 

桶谷HCが繰り返し伝え続けてきたその言葉を、最も体現したキャプテンを失った今、チーム全員でその姿勢を表現し続けなければこの先の勝利は無い。

11月13日、キングスはホームに戻り群馬クレインサンダーズを迎え撃つ。B2を圧倒的な成績で制しB1に駆け上がってきた強敵に対し、自己犠牲を継続して連勝を伸ばす事が出来るか。

 

 

 

 

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