【ウインターカップ2021沖縄県予選】男子準決勝レポート

2021年10月17日(日)、ウインターカップ2021沖縄県予選となる第64回全沖縄高校選手権大会 男女準決勝が中城村民体育館で行われた。

決勝へ勝ち上がったのは昨年ウインターカップ全国大会へ出場し、1回戦突破を果たしたメンバーが主軸の豊見城と、小橋川杯で優勝を果たし、勢いにのる美来工科。

12月23日~29日、東京で開催するウインターカップ2021全国大会への出場権をかけて、沖縄県予選男女決勝戦は10月23日(土)、宜野座村総合体育館で行われる。

目次

豊見城 対 コザ

 

豊 見 城 コ ザ
98 TOTAL 54
20 1Q  9
33 2Q 14
27 3Q 16
18 4Q  15

ウインターカップ沖縄県予選を3年連続で制している豊見城に対し、スタートメンバーに1年生も名を連ねるコザの対戦であったが、経験に優位な豊見城が終始、試合の主導権を離さなかった。

試合開始から豊見城はセンターの#10津田剛大にボールを入れ、ペイントエリアから攻撃を展開。一方、コザは豊見城のボールへの厳しいディフェンスにより思うように攻め込めない。

しかしディフェンスで粘り、24秒を守り抜いてポゼッションを得ると、#5照屋秀磨がミドルレンジからのジャンパーを沈めるなど、1Qを20-9で追いかける。

2Qも豊見城はコザのガード陣をプレッシャー高く守り、苦しめる。コザは#12銘苅意歩起の3ポイントシュートが決まるもすぐに豊見城#6中村がフリーで3ポイントシュートを決める。直後、コザ#11富名腰滉がスティールからレイアップシュートを決め、勢いに乗りたいコザだが豊見城のディフェンスの壁は厚く、次第に点差は開き前半を53-23で折り返す。

後半立ちあがり、豊見城はゲームをコントロールする#14松田悠之介がコザのゾーンディフェンスの隙をつき、ジャンパーで先制点を決める。直後もトップでボールを持つと、インサイドへフラッシュする#11平良一真へ好アシストを送り加点、さらに自ら走り連続でファストブレイク2本を沈め、8-0のランを演出。3Q開始2分、勢いをとられたコザがタイムアウト。

豊見城はゾーンディフェンスでタイトに守り、コザの司令塔を追いつめ、ミスを誘いボールを奪う。コザは厳しいマークの中でもリングアタックを繰り返し、ファウルで得たフリースローを高確率で決めながら全員で粘る。だが、豊見城の攻守ともに繰り広げられる連携プレーを抑えることができず、98-54で試合終了となった。

 

興南 対 美来工科

興 南 美 来 工 科
90 TOTAL 110
19 1Q  30
28 2Q 25
19 3Q 28
24 4Q  27

昨年同様の組み合わせとなった準決勝、興南VS美来工科。高さで有利な興南に、昨年は一歩及ばず準決勝敗退となった美来工科がスピードと攻撃力にさらに磨きをかけ、決勝への切符を賭けて対峙した。

 

両チームの気合いに満ちた雰囲気の中、スタートダッシュで抜け出したのは美来工科だった。

先制のチャンスのボールを持つ興南のドライブを美来工科#66佐渡山楓が体を張って止めると、間合いを詰めていた#6上間玖龍がすかさずボールを奪い、#21久保田雄道の3ポイントシュートで先制。

美来工科はオールコートゾーンディフェンスを敷き、興南のボール運びを前線から捕らえる。#6上間がスティールから2対1の形を作りだすと、逆サイドでパスを受けた#66佐渡山が得点。

興南も#5奥浜貫太が2人に守られながらもシュートをねじ込み5-2とするが、美来工科はさらに#21久保田が開始2分の間に2本目の3ポイントシュートを決め、試合の主導権を握る。

対する興南も2Qに反撃にかかる。美来工科のオールコートゾーンディフェンスに対応し、ボールが自陣へ回るようになると徐々に流れを手繰りよせる。興南#5奥浜は得意のペイントエリアで攻めこみ、リバウンドも獲得。興南#4東迎いち裕のタフショットや、#6嘉数宜喬の3ポイントシュートで反撃の流れに持ち込む。

残り2分、興南#9小浜尚梧がシュートブロックしたボールを受けた#7金岡篤矢が、一気にリングまで駆けあがりレイアップを決め、続いて#14前花和太郎がオフェンスリバウンドを拾い49-45と2ゴール差まで迫る。だがクオーターエンドの笛が鳴るまで美来工科も攻め続け、2Q、55-47で勝負は後半へ。

興南は#12宮尾陽斗の3ポイントシュートや#6嘉数の積極的なプレーで追いかけたが、相手のハードなディフェンスを前にターンオーバーが重なりタイムアップ。

美来工科は前日の怪我でキャプテン#1島袋王鳳を欠きながらも、#66佐渡山楓の多彩なシュートセレクト、#58比嘉一竣のドライブからのアタックで加点、また今試合、チームで計16本の3ポイントシュートを決め、決勝へ駒を進めた。

 

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人

沖縄県生まれ北谷町育ち。バスケットボールと共に育ちました。
これからは皆さんとともに、
We enjoy FIBA BASKETBALL WORLD CUP2023!!
バスケのある風景をどこでも追いかけます。

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