9月28日(土)、B3リーグ さいたまブロンコス vs 新潟アルビレックスBBが所沢市民体育館で行われ、97-79でホームのさいたまが勝利した。
B3開幕節 さいたまと新潟は1勝1敗
前日のGAME1は76-88でアウェーの新潟が勝利したが、ホームで連敗出来ないさいたまは、GAME2ではスターティングラインナップを3人入れ替えて勝負に出た。さいたまはスタメン起用された元アルバルク東京の#51 ミルコ・ビエリツァが1クォーターだけで7得点の活躍。しかし新潟もベテラン#7 五十嵐 圭が3ポイント2本含む8得点などで、1クォーター終了時のスコアは、21-24で新潟3点リード。
しかし奮起したさいたまは、2クォーターに逆転。専修大学出身の#11 秋山 熙(ひかる)が2クォーターだけで7得点するなど、2クォーター終了時のスコアは47-44とさいたまが3点リードする。
3クォーター、さいたまはビエリツァ、#16松井 啓十郎の連続3ポイントで新潟を突き放す。新潟も沖縄県出身の#8 上江田 勇樹が3ポイントを決め、元琉球ゴールデンキングスの#30 イバン・ラベネルの3クォーターだけで10得点の活躍もあったが、ホームの勢いに乗るさいたまを止められず、3クォーター終了時のスコアは73-61。最終スコアは97-79でさいたまが18点差で勝利した。
試合スコア:2024-25 B3レギュラーシーズン 2024/09/28 埼玉 VS 新潟 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
上江田 勇樹 「沖縄があるからこそ選手を続けてこれた」
2018-19シーズン以来となる新潟への復帰の経緯を聞くと、上江田は復帰のきっかけとして、以前も新潟で共に戦った五十嵐の復帰と、ファンブースターへの恩返しの気持ちを語ってくれた。
「新潟は古巣でもあるので以前から動向は追いかけていました。僕が在籍していた2018-19シーズンには新潟はB1中地区優勝を達成していたので、その頃にたくさん応援してくれたファンブースターの皆さんへの感謝もあり、今季からタイミングで(五十嵐)圭さんも新潟に復帰するという話を聞いて、僕も一緒に新潟であの頃よりさらに強い新潟を作り上げようという気持ちで復帰を決めました。」
「今季の目標はもちろんB3優勝をしてB2昇格することです。個人としても今まで培ってきた経験や以前新潟でプレーしていて感じたことを、若い選手たちに伝えていけたらと思っています。」
上江田 勇樹は2006年に興南高校を卒業後に日本大学へ進学、その後はJBL三菱電機ダイヤモンドドルフィンズへ入団。千葉ジェッツや富山グラウジーズなど、長いプロキャリアを通して沖縄県外でプレーをしてきた。しかし故郷沖縄への思いはやはり特別なものを感じている。
「県外で長く生活をしていますが、たまにオフシーズンに沖縄へ帰るとやはり故郷だなと感じます。流れる時間もゆっくりで落ち着くし、気持ちをリセットすることが出来るので、年に1度か2度ですが沖縄に帰ってリフレッシュしています。それがあるからこそ『また1年頑張ろう』と今まで選手として続けてこれたのかなと思います。」
上江田が興南高校で活躍していた頃には、1学年下に狩俣 昌也(長崎ヴェルカ)、2学年下に山内 盛久(三遠ネオフェニックス)も在籍していた。同じ興南高校OBとして彼らの活躍には刺激を受けているそうだ。
「やはり同じ興南高校の後輩でもある彼らが頑張っていることで『まだまだ僕も頑張らなきゃな』という気持ちになりますね(笑)」
今季でプロキャリア12年目となる上江田 勇樹。沖縄でプレーを見る機会は少ないかもしれないが、彼もまた沖縄への強い思いを胸にプレーし続けている。
(取材・写真:tomo、文:湧川太陽)