日本一のプレーヤーと呼ばれる存在になりたい 琉球ゴールデンキングス 今村佳太選手インタビュー

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中心選手として連覇に挑む

——2023-24シーズンの話になりますが、キングス在籍4年目になり、今村選手のプロキャリアでも在籍チームとしては最長となり、より中心選手としての役割が期待されます。

チームの話をすると、新シーズンは2連覇がかかっていて、どれだけそこにチャレンジ出来るかが一つの課題になります。

僕が大事だと思ってるのは、継続すること、積み重ねること。これはこのチームに 来てから僕がすごく大切にしてる部分でもありますし、チームが大切にしてる部分でもあるので、どんな状況になっても続けていかなければいけないと思っています。

もう一つ大事なのは、変化をしなきゃいけないと思っています。昨シーズン優勝出来たから、そのまま良いバスケットボールが出来るとは限らないので、そこは変化を楽しむ、変化を受け入れていかないと次に繋がっていかない。積み重ねと変化がすごく必要になるシーズンだと思っています。

個人としては、2022-23シーズンは周りをどれだけ巻き込めるかを課題に置きながらプレーしていましたけれど、次のシーズンはもう少し個人としての結果を出していかなければいけないと思っているので、周りを巻き込みつつエゴを出していきたいなと思っています。

 

——チームが劣勢の時に今村選手を中心にコート上でハドルを組む場面も多く見られたが、そういった行動でもチームを巻き込んでいく?

このキングスというチームは、立場というのはあまり関係ないチームだなと感じていて、それこそたっしー(田代直希)がずっとキャプテンとしてやってきて、誰でもコミュニケーションを取りやすい、発言しやすい環境を作ってくれているのが大きいです。だからこそどんな状況でも誰でもハドルを組んで、選手を中心に集まれるっていうのは自分たちの良い部分なので、そこはより責任を持ってやっていきたいと思っています。

2023/5/27 今村を中心にハドルを組む

 

大事な家族と共に過ごす沖縄

——今村選手のオフシーズンの素顔についても少しお聞きしたいのですが、お子さまが誕生されたんですよね。おめでとうございます。

ありがとうございます。息子はいま8ヶ月なんですが、本当に何て言うんですかねぇ、自分が父親になるってどういう感じになるんだろうなってすごく思っていたんですけど、今は本当にこの子のために頑張らなきゃという気持ちがすごく強いです。バスケットボールを仕事として頑張ってお金稼いで育てていかなきゃと、ひとりの男としての責任を感じています。

新たなモチベーションをくれる存在ですし、息子が大きくなった時に僕がバスケットボールをしている姿を見て、何を感じるのかなとすごく楽しみです。別にバスケットボールをやらせたいわけではないので、他の分野に行ってもらっても構わないんですが、自分がバスケットボールをしていく上で息子に何か与えられるものがあればいいなと思っていて、今はすごく充実した気持ちでプレーできています。

何で泣いてるのか本当に分かんなかったり、大変なこともあるんですけど(笑)、自分にとってすごく生きる活力を与えてくれる存在です。夜泣きもせずに基本的には手もかからない良い子と言われますし、息子を僕のおもちゃにして遊んでますね(笑)

 

——沖縄で子育てをしている今の状況はいかがですか?

正直想像出来なかったですね。自分の奥さんともよく話すんですけど、沖縄に住んで子どもを育てるなんて数年前には考えられなかったので、すごく面白いねと話しています。

沖縄の皆さんはあたたかい人が多くて、子育てしやすい環境でありがたいなと感じています。僕の息子が色白なので珍しがられちゃって、知らないおばちゃんが「親戚かな」という勢いで寄ってきて可愛がってくれますね(笑)

——沖縄あるあるですね(笑)

2023/5/28 優勝の喜びを愛息子と共に

 

 

日本代表としてパリ五輪に出場したい

——日本代表についてお伺いします。2023年FIBAワールドカップの日本代表候補には残念ながら今村選手の名前はありませんでした。Bリーグ優勝したチームのエースとして、キングスのファン以外からも待望論がありました。ご本人として率直にどう感じていますか?

やっぱりめちゃめちゃ悔しいです。僕がキングスに来るタイミングぐらいからワールドカップが沖縄で開催されるという事は知っていて、それも含めて自分がこのチームで成長してワールドカップに出場したいという気持ちがあったので、そこが僕の選手キャリアとしての大きな目標でした。

それを目指してバスケットボールをしていましたし、日本代表に入ることによって琉球ゴールデンキングスのファンや、沖縄がもっと元気になってくれるかなと思っていたので、非常に悔しい思いもあります。ただこれは自分ではコントロール出来るものではないので、今の心境としては、受け入れるしかない、足りなかった部分があるんだなと考えることで次に繋がると思っています。

 

それも含めてですが、僕の今までのプレースタイルではなかなか選んでもらえないのかなとも思っているので、新シーズンはより圧倒的な選手に、それこそ日本一のプレーヤーと呼ばれるくらいの選手になって選んでもらえるように、自分としては次の良い目標が出来たと感じています。

今回のワールドカップの結果次第ですが、次のパリ五輪には出場したいです。日本代表はずっと目標として持ってきたのでそこは変えるつもりもないですし、ブレるつもりもなくやっていきます。

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この記事を書いた人

地元で開催されるFIBAバスケットボールワールドカップ2023に貢献するべく奮闘中!
趣味はスポーツビジネス関連の研究。note、Twitterもフォローしてくれると喜びます。

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