ファイナル進出を決めた千葉ジェッツ GAME3後大野篤史HCのコメント

琉球ゴールデンキングス 沖縄アリーナ:4075人 千葉ジェッツふなばし
71 TOTAL 89
18 1Q 21
25 2Q 23
12 3Q 19
16 4Q 26

5月24日(月)、琉球ゴールデンキングスはBリーグチャンピオンシップ(CS)セミファイナルの第3戦で、千葉ジェッツふなばしと対戦し、71対89で敗れた。このシリーズを1勝2敗とし、西地区のクラブとして、また球団としても史上初の決勝進出はならず、2020-21シーズンの日程を終了した。

目次

大野篤史ヘッドコーチのコメント エナジーが無ければ絶対に勝てない

試合を振り返って

昨日負けていたポゼッションのところをしっかり挽回して、琉球さんより多くフリースローをもらうというところを選手はしっかり遂行してくれたと思います。

 

3Qのところディフェンスがうまくいった要因は?

リバウンドをうまくコントロールできたことと自分たちのディフェンスのところをもう一度再確認して、コーはすごい運動量をもって自分たちのディフェンスのところのインテンシティーを上げてくれたかなと思っております。

昨日はスタートが14対0、エンドオブゲームは14対3だった。この理由は何かというと琉球さんのほうが勝ちたい意欲があった。君たちのほうが勝ちたい意欲が無かった。無かったとは言わないけれども、琉球さんのほうが勝っていた。アウェーの僕たちがそこで勝らない限り絶対にファイナルへは行けないよというところは、選手たちがしっかり体現してくれたと思います。

 

富樫選手が今まででもみたことがないくらいチームメイトを鼓舞していたり、指摘したりする様子が見て取れました。あのような場面が勝ちたいという欲求というところなのでしょうか?

そうですね。僕はそういうふうに見えますし、勇樹だけではなくて、ベンチから見えているものと実際にコートに立っている選手から見えているものは若干のずれがあるので、出ている選手たちに伝えてあげることを、ベンチにいるプレイヤーがやってくれたと思います。

こういう勝ち方をして、次こそが一番大事になると思いますが、選手を休ませた後に決勝にどのようなアプローチをしていきますか?

彼らに伝えたのは、宇都宮さんも琉球さんと同様に、リバウンドがすごいチームなので、今日やったことを忘れるなということ。ビッグマンだけがリバウンドを戦うのではなくて、今日もペリメーターで佐藤卓磨が6リバウンド、ボールに執着してボールを追いかけた結果が今日の勝利につながったと思うので、それをファイナルでもやっていきたいと思います。

 

2年前は質のチームだったと感じるのですが、今はそれとは別に量のチームなっていると感じますが。

そうですね。自分たちが多くフリースローをもらうためにハードにプレーする。もちろんシステムのこともありますけど、それよりも自分たちのポゼッションを増やすために選手たちが理解してやってくれていると思います。

 

これまでの一発勝負ではなく、ファイナルは2戦先勝方式になるんですけど、そのことに対してはどのような想いですか?

60試合を戦ってきた彼らの最後のチャンピオンを決めるのに、1試合しかないのはどうかなというのは僕の意見です。2戦でも短いかな。CSを面白いものにしていくためには、もう少しゲームが必要なんじゃないかなというのは個人的な意見です。ただリーグが決めたことに対して、僕らはアジャストメントしていかなきゃいけないですし、そのなかで二つ勝つためにどうしたらいいかというところをやっていきたいと思います。

 

一発勝負とアプローチの仕方は変わっくる部分はありますか?

そんなことはないとは思いますね。一つ一つ勝たなければいけないと思っていますし、一つ負けても二つ勝てばいいやとも思っていないです。二つ勝ち切るつもりでやっていきたいと思います。

 

インサイド陣のリバウンドのところで勝っていたと思いますが、どういうふうにインサイド陣に声をかけましたか?

インサイドのプレイヤーだけでなくて、GAME2ではアウトサイドの琉球のプレイヤーに7本リバウンドを取られている。そのことが本当に問題でした。このシリーズで伝えていたのは、30%以上オフェンスリバウンドを取られると勝つことができないよというのは伝えていました。GAME2は38%、GAME3は25%以下に琉球のオフェンスリバウンドを抑えることができた。本当にそれが勝因だと思います。ビッグマンだけでなく、アウトサイド陣のボールへの執着、フィフティフィフティのボールに対してひたむきに追いかける、そういうところが試合の結果につながったと思っています。

 

決勝にむけて今日の勝利はいい積み重ねになりましたか?

彼らに伝えたのは、古い言い方かもしれないけど、エナジーが無ければ絶対に勝てない。根性論みたいなことを言うけども、エナジーがあってはじめてゲームプラン、自分たちがやらなければいけないことがある。相手よりも勝ちたい意欲が勝らない限りは、試合には勝つことができないということは、午前中の練習で伝えていたので、彼らの勝ちたい意欲が見えたいいゲームだったと思います。

 

エナジーで琉球を上回ったという試合内容でしたが、エナジーを引き出すために内面にアプローチをしたという形ですか?

そうですね。まずそこが無ければ勝っていけない。ファイナルにはいけないということを伝えてきました。もともとそういうところを大事にしてきたので、もう一度再確認のつもりで言いましたし、GAME2は本当に琉球のエナジーが僕らよりも勝ったと思っています。そこで負けないように、特にアウェイで戦うわけですから、ホームチームのエナジーを上回ってプレーしていこうというのは伝えました。

 

決勝進出を決めていた宇都宮は休養が少し長くなっていますが、これから中4日になります。また休養をして内面にアプローチをして決勝で勝利を掴んでいくイメージですか?

スケジュールのこととかいろいろありますけど、そういうことではなくて自分たちのできるかぎりの準備をしっかりして、ファイナルを戦っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人

1983年11月5日生。東京都豊島区出身。那覇市在住。母が那覇市出身で2015年に沖縄移住。沖縄バスケットボール情報誌OUTNUMBERゼネラルマネージャー。
中学2年生のウインターカップ(1997年)で、当時圧倒的な強さを誇っていた能代工業を追い詰める北谷高校の勇敢な戦いぶりに衝撃を受け、以来沖縄のバスケットボールを追いかけるようになる。野球やサッカーに並ぶように、バスケットボールのジャーナリズムを発展させていくことを目指し、2018年10月にOUTNUMBERを創刊した。
2020年にはOUTNUMBER WEB、OUTNUMBER YOUTUBEを運用開始した。

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