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1点を争うゲームを制し7連勝 琉球ゴールデンキングス vs サンロッカーズ渋谷 GAME1

(文:照屋勇人、写真:Hamataro)

4月22日(土)、琉球ゴールデンキングスはサンロッカーズ渋谷を沖縄アリーナに迎え、GAME1を行った。

アウェーでの4連戦を勝利し、西地区首位の島根スサノオマジックを1ゲーム差で追いかけるキングス。逆転での地区連覇のために負けられない試合が続くなか、沖縄アリーナの後押しを受けて連勝を伸ばすことができるか。

 

 

課題を残しながらも勝利を掴む

1クォーター

キングスのスターティングメンバーは、

#1 ジョシュ・ダンカン、#14 岸本 隆一、#30 今村 佳太、#34 小野寺 祥太#45 ジャック・クーリー。

サンロッカーズ渋谷は、

#9 ベンドラメ 礼生、#10 小島 元基、#14 ジェームズ・マイケル・マカドゥ、#28 津屋 一球、#34 ライアン・ケリー。

序盤は激しいディフェンスの応酬となる。キングスはビッグマンが体を張ってペイントエリアを守り、#9 ベンドラメには#34 小野寺がマッチアップ。対する渋谷はキングスのインサイドアタックに対して2人がかりで守り、#30 今村 佳太には#28 津屋 や#16 渡辺 竜之佑がタイトに守る。

お互いに簡単に得点を奪えない状況が続く中、キングスはストロングポイントである#45クーリーのオフェンスリバウンドから連続得点。更に#1 ダンカンから#14 岸本 へパスが通り、3ポイントシュートを決める。一方の渋谷は#44 盛實 海翔が起点となってオフェンスを展開する。

両チームとも簡単に得点を許さない試合展開が続き、16-14でわずかにキングスがリードでクォーターエンド。

 

2クォーター

#4 コー・フリッピンがスクリーンを上手く使い3ポイントをリングに沈める。さらにペイントアタックでネットを揺らす。的確に状況を見極め確実に得点を奪っていく。

このクォーターは#7 アレン・ダーラムを軸に得点を重ねる。インサイドで自らポイントを稼ぐだけでなく、ディフェンスリバウンドからボールをフロントコートまで運び、キックアウトパスで今村の3ポイントシュートをお膳立てする。 

渋谷は#34 ケリーや#14 マカドゥの得点で食い下がるが、#7 ダーラムの勢いは止まらない。#45クーリーのキックアウトパスから3ポイントシュートを沈め、クォーター終了間際にはファストブレイクからの得点でリードを広げる。37-26で前半終了。

 

3クォーター

#1 ダンカンが起点となってオフェンスを上手く展開する。キックアウトパスから#14 岸本の3ポイントシュートをクリエイト。#1 ダンカンは積極的にペイントアタックや3ポイントシュートを仕掛け、キングスに良いリズムを与え49-31とリードを広げる。

流れを掴んで一気に突き放したいキングスだったが、渋谷が反撃体勢に入る。トランジションの早い攻撃を仕掛けられ、徐々に流れを引き寄せ始められる。再び#7 ダーラムの活躍で差を広げ始めるが、ここで#34 ケリーがオフェンスで躍動。56-44でクォーターエンド。

 

4クォーター

キングスは#1 ダンカンや#88 牧 隼利が3ポイントシュートを決め突き放しにかかるが、渋谷は崩れない。逆に#27 石井 講祐に3ポイントシュートを2本、更に#5 ケビン・ジョーンズにも1本決められ一気に差を縮められる。慌ててキングスはタイムアウト。だが流れは渋谷のまま。

 

渋谷の早い展開から得点を奪われ、堅いインサイドの守りに阻まれる。ここまで好調だった#45クーリーや#7 ダーラムの得点も伸びてこない。

キングスは良いシュートセレクションができず、タフなシュートを打たされる。さらにターンオーバーもかさみ、自分たちでリズムを悪くしてしまう。キングスの得点が止まった4分間の間に15点のランを奪われ、64-63と追い上げられる。

 

 

#88 牧 がこのクォーター2本目のスリーポイントが決まると、アリーナから大きな歓声が上がるが、すぐさま#10 小島 に決め返され大きなため息が漏れる。#10 小島はこのクォーターだけで7アシスト供給し、渋谷のオフェンスの起爆剤として機能する。

一進一退の攻防が続く厳しいゲーム、7000人超の沖縄アリーナのファンが「GO! GO!キングス」コールと拍手でキングスを鼓舞する。

 

 

試合終盤まで1点を争うシチュエーションは続く。72-72で同点の場面でキングスは#14 岸本 隆一がボールをコントロールし時計を進めてファウルドローン、残り1.1秒でフリースローを得る。プレッシャーのかかる場面だったが#14 岸本は、

いつも通りを心がけました。適度に緊張感を持ちながら、残り時間も1.1秒というところで2つ落としても最悪延長戦もあるしっていうぐらいな感覚で気楽に入れたのが良かったと思います。」と試合後に語った。

 

 

さらに「1本目入ったら2本目は外すっていうことになっていました。自分たちもファウルが溜まっていたので、リバウンド争いで自分たちがファールを吹かれてしまって、逆に相手にフリースロー与えてしまうという状況を避けるという共通認識をチームで持っていました」と状況説明する。

#14 岸本 は冷静に1本目のフリースローを決めると、プラン通り2本目を外し#7 ダーラムがリバウンド。
キングスはかろうじて73-72で逃げ切った。

 

試合スタッツ:Bリーグ 2022-23 B1リーグ戦 2023/04/22 琉球 VS SR渋谷 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト

 

次につなげるGAME1

前節でチャンピオンシップへの道は断たれていたサンロッカーズ渋谷。

だが渋谷の浜中 謙HCは「チームとして自分たちのバスケットをしようという話はしていた。そのミッションに向かって愚直に選手たちはコートで表現してくれたかなと思ってます」と語るように全力で勝利を目指してきた。

「明日琉球さんにチャレンジする試合になると思うので、スタッフ選手チーム一丸となってそこに準備していこうと思います」とカムバックを誓う。

 

キングス桶谷 大HCは「自分たちのオフェンスでやっぱり得点が止まった時やターンオーバーで走られたりっていう所があって、自分たちでちょっと自滅した形になってしまったなっていうふうに思います。本当にそういったところはやっぱり一つ一つの試合の中でそういう時間をなくさないといけないなって。本当にちょっと最後の4クォーターには課題が出た試合かなというふうに思います」と試合を振り返る。

 

一方で岸本は「反省点もある中で勝利できて、今の自分たちの状況を考えてもやっぱり試合に勝つということが大切だと思うので結果自体は満足しています。内容に関してはやっぱり勝ったからとか負けたからに関わらず次に生かしていけたらという思いがあるので、引き続き明日以降も頑張っていきたいと思います」とコメント。

勝利というノルマを達成し逆転優勝へと望みをつなぎ続けるキングス。表面化した課題にGAME2でチームとしてどう向き合って修正するのか注目したい。

 

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