4月2日琉球ゴールデンキングスは滋賀レイクスターズと試合を行った。沖縄アリーナでは初の顔合わせとなった。
3月5、6日の滋賀との対戦では、アウェーで連勝したものの相手のゾーンに苦しむ展開となった。また天皇杯での千葉戦や前節の信州戦など、最近のゲームでは1クォーターの入りの悪さから苦戦を強いられてしまう試合も少なくない。
この状況をチームとしてどう打破するのか、注目の試合となった。
ゲームスタートとゾーンディフェンスの攻略が鍵
滋賀ボールからスタートするが、キングスは試合開始直後からアグレッシブにディフェンスを仕掛け、24秒バイオレーションを誘発する。
直後のオフェンスで#4 コー・フリッピンがディフェンスを置き去りにする鋭いドライブからこの試合最初の得点を決める。
キングスは優位性のあるインサイドで一気に攻める。#45ジャック・クーリーがオフェンスリバウンドからのバスケットカウントなど、一挙に連続7得点。
ディフェンスでもインテンシティ高くプレーし続ける。#4 フリッピンが相手のパスを3連続で奪い、早い攻撃に繋げていく。
滋賀は3-2ゾーンとマンツーマンを併用して仕掛けてくるが、キングスは冷静に対処。ボールと人が良く動き、良い形でシュートを決めていく。
滋賀は#54ショーン・オマラにボールを集めにオフェンスを組み立てようとするが、#45ジャック・クーリーが体を張ったディフェンスで、 得点を許さない。
スタートから攻守ともに積極性を見せたキングスが29-11でリードし、1クォーター終了。
「プライドをもって試合に臨んでくれたスタートの5人に拍手を送りたい」と桶谷HCが称賛のコメント。ゲームの入り方としては上々の出だしとなった。
#14 岸本 隆一は、「出だしのところでチームとしてのトーンセットが本当できたので、それに引っ張られベンチから出る選手もいい緊張感と強度を持って戦えたっていうところがすごく良かったなと思います」と振り返る。
第2クォーター開始直後にも#45クーリーが連続で得点。続けて#30 今村 佳太の3P、#13 ドウェイン・エバンスの1on1でリードをひろげていく。
オフィシャルタイムアウト後、キングスはボールの動きがやや停滞、滋賀のインサイドの守りを崩せず3分以上キングスは追加点を奪えない時間帯が続く。それでもディフェンスで我慢し続け、リードを保ち続ける。
#30 今村のドライブからレイアップで得点を奪い、さらに#7 アレン・ダーラムのドライブからのレイアップが落ちたところでクーリーのプットバックで追加点。46-24で前半を終える。
第3クォーターに入ると、徐々に滋賀がキングスのボールムーブに対応し始める。対するキングスはピックアンドロールから3-2ゾーンを攻略、相手に付け入るスキを与えない。
「ある程度相手がジャストしてきたなっていうところで、すぐ切り替えて違うアプローチができたことが凄くチームとして良かった部分だと思います。」と試合後の記者会見で#14 岸本 は語る。
第4クォーターでは、#14 岸本 は第4クォーターだけで3Pを4本放ち全て決める。#7 ダーラムがインターセプトからのリバースダンクを叩き込み、#11 松本 礼太もシュートは決まらなかったもののディフェンスで積極性を見せ、沖縄アリーナを盛り上げる。
キングスはすべての選手が最後までインテンシティ高くプレイし、92-50で勝利した。
ゲームのスタートとゾーンディフェンスの攻略、二つの課題を乗り越えたキングス。
レギュラーシーズンは残り1/4を切った。この試合のように毎試合チームとして課題に向き合い、成長していくことができれば日本一に手が届くはず。そう感じさせてくれる一戦だった。