3月20日(水)、琉球ゴールデンキングス vs 大阪エヴェッサが沖縄アリーナで行われ、88-79で勝利した。
直前の試合となる3月16日(土)の天皇杯決勝では、予想外の大敗を喫したキングス。沖縄アリーナの大観衆の前で、再びチーム一丸で戦う姿を見せたい。
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対する大阪は、この試合の直前にアジア特別枠選手として韓国人若手フォワードのヒョンジュン・イが加入。韓国期待のホープがどんなプレーを見せるのかにも注目が集まった。
キングスのスターティングメンバーは、#4 ヴィック・ロー、#7 アレン・ダーラム、#14 岸本 隆一、#34 小野寺 祥太、#53 アレックス・カーク。
1クォーター、キングスは岸本が連続3ポイントで先手を奪うと、早い展開からリードを広げる。大阪も新加入の#11 ヒョンジュン・イがミドルジャンパーなどで7得点を奪うも、1クォーター終了時のスコアは26-16とキングス10点リード。
2クォーター、キングスはリードした展開でゲームを進めるも、残り5:58で左コーナーから#15 竹内 譲次に3ポイントを決められた時点でタイムアウトを取る。大阪はゾーンプレスとハーフコートゾーンを織り交ぜてキングスのミスを誘い、キングスは2クォーターだけで6つのターンオーバーを犯す。2クォーター終了時のスコアは44-38とキングス6点リード。
3クォーター冒頭、大阪は#34 イアン・ハマー、#21 ショーン・ロングの連続得点で同点に追いつく。しかしキングスは全員が足を動かし、素早いチームディフェンスで大阪に簡単なシュートを許さない。キングスは#9 渡邉 飛勇や#10 荒川 颯もリバウンドやディフェンスで奮闘。3クォーター終了時のスコアは66-59でキングス7点リード。
4クォーター、キングスはさらにディフェンスのギアを上げる。#15 松脇 圭志がその強靭な身体で相手を追いかけまわし、荒川がスティールからそのままコートを駆け上がりアンスポーツマンライクファウルを奪う。大阪もイが高い得点能力を見せ、ロングもインサイドから得点を重ねて1桁点差で離されずに付いていくが、キングスは#30 今村 佳太が4クォーターだけで7得点を奪い、粘る大阪を振り切った。最終スコアは88-79でキングスが勝利して、レギュラーシーズン8連勝とした。
試合スタッツ:Bリーグ 2023-24 B1リーグ戦 2024/03/20 琉球 VS 大阪 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
勝利インタビューにも今村に笑顔は無く「天皇杯で自分たちが受けた悔しさというのは、チャンピオンシップで優勝することでしか晴らせない。これからも応援をお願いします」と天皇杯決勝での惨敗から再びチームを立て直していく事を誓った。
試合後の記者会見、自身今季最多タイの21得点を記録した岸本は、沖縄アリーナに詰めかけた7705人の大観衆への感謝を語った。「あらためて本当に多くの皆さんに応援してもらっているなと、本当に幸せを感じながらプレーしていました。多くの皆さんに期待してもらえていると感じながら、特に1クォーターはそんな気持ちでプレーしていました。」
「天皇杯決勝という大舞台でああいう試合になってしまったにも関わらず、本当に沢山の人たちにまだ期待してもらえている状況は、やっぱり幸せに感じなきゃいけない。今日の試合は勝ちましたけど、次の試合、その後も自分たちがどうなるかは分からない。一瞬たりとも気を抜いたプレーは許されない。この先レギュラーシーズンの連勝が続くかもしれないですけど、だからと言って取り戻せるものではないと思っています。一瞬一瞬に全てを賭けるくらいの気持ちで最後まで駆け抜ける事が、今の僕たちの責任。負けて得たもの、と言うとおかしいかもしれないですけど、そういう気持ちになっています。」
B1レギュラーシーズンは残り17試合。キングスはこの日の勝利で西地区首位をキープし続けている。
失った信頼を取り戻すためは、コートで自分たちが信じるものを表現し続けるしかない。キングスはもう一度ひとつになって頂点へ挑む。