3月6日(水)、琉球ゴールデンキングスは沖縄アリーナで京都ハンナリーズと対戦して、106-80でキングスが勝利した。
日本代表戦のバイウィーク(中断期間)を挟み6連勝中のキングスは、久しぶりのホームアリーナでの試合。直前の三遠ネオフェニックスとのアウェー2連戦では、平均得点100点オーバーと得点力も大幅に向上。翌週の3月16日(土)には天皇杯決勝を控え、チーム状態は上向きでこの試合を迎えた。
キングスのスターターは、#4 ヴィック・ロー、#7 アレン・ダーラム、#14 岸本 隆一、#15 松脇 圭志、#53 アレックス・カーク。1クォーター序盤にヴィック・ローが膝を負傷した様子でベンチにさがるが、ローは1クォーター中盤でコートに戻りすぐさま3ポイントを決めて、アリーナのファンを安心させる。1クォーターは28-22とキングスが6点リードで終えると、2クォーターはキングスの攻撃力が爆発する。京都ディフェンスがインサイドを警戒して収縮すると、#24 田代 直希、#10 荒川 颯が連続で3ポイントを射抜く。2クォーターだけでキングスは30得点を記録、そのうち22点は日本人選手の得点だった。キングスは前半終えて58-42と16点リード。
後半もキングスの攻撃力は衰えない。3クォーターは岸本が3ポイント3本決めてこのクォーターだけで13得点、チームとしても7本の3ポイントを決めて、3クォーター終了時のスコアは87-61とキングスが26点の大量リードを奪う。4クォーターには、#8 植松 義也も2本の3ポイントを決め、試合終了間際には怪我から復帰した#9 渡邉 飛勇も得点してロスター全員得点を記録。さらに3ポイントシュート1試合20本成功はBリーグにおいてキングスのチーム新記録。100点ゲームでの快勝で今季チーム最長の7連勝となった。
試合スタッツ:Bリーグ 2023-24 B1リーグ戦 2024/03/06 琉球 VS 京都 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
キングスの桶谷ヘッドコーチは「試合最初のディフェンスがソフトになってしまったが、残りの35分間は自分たちのやりたいバスケットボールが出来た」とチームの完成度に大きな手応えを感じていた。
この日19得点の岸本もチームの連携に手応えを感じていた。「1人で決めようとするより他の選手を巻き込んで、いかに良いリズムでやれるかを意識しています。それが結果にとして現れてる」
効果的な3ポイントなどで8得点を記録した田代も「前半セカンドラインナップがうまく機能してリード出来たことは良かった。後半も落ち着いて良いバスケットボールを展開できた」とチーム全体での勝利を強調した。
キングスの次の試合は10日後の天皇杯決勝だ。桶谷ヘッドコーチは昨季逃した天皇杯への意気込みを語った。「飛勇が戻ってきてくれたのも大きいし、牧が不在の中でも今日は荒川がポイントガードとして自信を持ってプレー出来ていた。天皇杯まで1週間ちょっとあるが、怪我をせずにチームが一番良い状態で決勝に臨みたい」
キャプテンの田代も、天皇杯への意気込みを語った。「天皇杯は名誉ある大会だし、沖縄県勢は色々なスポーツを含めて天皇杯のタイトルをまだ獲ったことがないと聞いたので、そういうチャンスが僕たちに巡ってきているので、沖縄とっての初のタイトルを今このメンバーで持って帰ってきたい」
琉球ゴールデンキングスとして、そして沖縄県勢としても初の天皇杯を勝ち取る事が出来るか。