並里成、渡辺竜之佑、ハーパーに同様のルートをたどり福岡第一へ
琉球ゴールデンキングスの並里成、サンロッカーズの渡辺竜之佑、そして特別指定選手としてB1リーグ史上最年少得点を記録したハーパー ジャン ジュニアといったB1で活躍するこれらの選手たちは、コザ中学校から福岡第一高校を経てBリーガーとなった。そして今年もまた、沖縄出身の青年が同じルートをたどり、4月から福岡第一高校に進学する。
青年の名は崎濱秀斗(さきはましゅうと)
沖縄県の高校女子バスケットボール界では絶対王者に君臨する西原。そこで監督を務める崎濱秀勝氏を父に持つ。本誌でも頻繁に登場する、もはや説明不要である。
『(当時父が指導していた北谷高校の)試合をみて、自分もチャレンジしたいと思うようになった』と小学校3年生からバスケットボールをはじめた。
北中城小では県大会で準優勝を果たし、県内の強豪のコザ中に進学した。コザ中のコーチであった故・松島良和氏が指導を退いたこともあり、中学2年の9月には福岡県の西福岡中への転校した。西福岡中では絶対的な司令塔としてチームを牽引し、今年1月に開催された全国大会、Jr.ウインターカップ2020-21にも出場した。チームは2回戦で準優勝したNLGインフィニティ(群馬県)に53対59で惜しくも敗れたものの、崎濱は27得点と圧巻のパフォーマンスを魅せた。
『はじめての全国デビューということもあり、全国のレベルの高さを知ることができました。得たものは、悔しさしかないです』雪辱の機会は高校へと持ち越される。
アメリカのNCAAディビジョン1でプレーしたい
4月からは崎濱にとって小学生の頃からの『夢』である福岡第一高校へ進学する。
『福岡第一でプレーすることは小学校からの夢、おきなわカップやウインターカップをテレビで見て、重富兄弟(現・専修大)に憧れ福岡第一でプレーしたいと思っていました』
『将来はアメリカの大学へ進学という目標があるので、部活だけでなく英語もがんばりたい。チームのなかでも切磋琢磨しメンバー争いでも勝ちたい』とアメリカの大学への進学を見据えている。西福岡中に転校してきた友人にオーバーン大のポイントガードのシャリフ・クーパーにプレーが似ていると言われ、プレーをみるようになりアメリカへの進学を考えるようになったという。アメリカ挑戦をごく自然に口にする姿に、NBAが目標と公言し、福岡第一に進学した並里成と同様に強靭なメンタリティが継承されていると感じた。今後の活躍を期待したい。
プロフィール
崎濱秀斗(さきはましゅうと)
2005年5月8日生。北中城小→コザ中/西福岡中(転校)→福岡第一高へ
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