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川崎ブレイブサンダースは特別な相手
試合後の記者会見、逆転勝利を自らの3ポイントで掴み取った岸本選手は、安堵の笑顔を浮かべつつ語ってくれた。
「(川崎は)正直言って意識するチームの一つで、そんなチームと戦う時はハードワーク無しには戦えない。チームとして崩れない土台としてハードワークが無いと、いくらスキルや高さがあったとしても戦えない。ディフェンスとリバウンドをハードにプレイして、そこからやっと試合が始まる」
川崎ブレイブサンダースは意識する特別な相手。岸本は過去にも同じような事を語っていた。
Bリーグ2年目の2017-18シーズン第27節 琉球vs川崎Game2 沖縄市体育館での試合。キングスはオーバータイム残り30.6秒から岸本が逆転の3ポイントを決めて、川崎ブレイブサンダースから初勝利をあげた。
岸本は「その前のシーズンから、川崎と戦っても負けているというより、相手になっていなかった。だからこの日の勝利はBリーグになって新しい階段を登れた瞬間だった」と語っている。
Bリーグ開幕当初からキングスを支え続けた岸本隆一。もがき苦しむ日々を何度も経験したはずだ。そしてそれは今も同じ。
仲間と共に掴み取ったこの日の勝利は岸本にとっても感慨深かったのだろう。ヒーローインタビューでは感極まった表情を見せていた岸本を、頼もしい仲間たちが笑顔で祝福した。
沖縄から離れた寒空のアウェイの地で、チームで勝ち取った大きな勝利だった。