B.LEAGUE AWARD SHOW 2019-20で4年連続のベスト5入りを果たした金丸晃輔(シーホース三河)。ここ数年の間に、中核を担っていた比江島慎、橋本竜馬、狩俣昌也らが次々とチームを去り、バックコート陣は新しく加入してきた若手中心の構成に変わった。この4年のチーム成績は、Bリーグ1季目は46勝14敗(西地区1位)、2季目48勝12敗(中地区1位)、3季目31勝29敗(中地区4位)、4季目18勝23敗(中地区2位)と今季は初めて勝率5割を下回りと過去最低の勝率となった。今季は横浜から川村卓也、新潟からはダバンテ・ガードナーを獲得し、復活をかけて臨んだはずのシーズンだった。最終的に中地区2位は維持したものの、東地区の強豪クラブとの対戦は、宇都宮に4敗、東京に2敗、千葉に2敗、渋谷に2敗、同地区の川崎には1勝3敗と日本のバスケットボール界を引っ張ってきた名門にとっては受け入れがたい結果となった。かつてない厳しいチーム状況でも、辛抱強く結果を残し続けた金丸は、2月に行われた『FIBAアジアカップ2021予選』で日本代表復帰を果たしチャイニーズ・タイペイ戦では21分の出場で17得点を記録した。またシーズン途中でのリーグ戦中止により、今季最終戦となった3月15日の横浜戦では、Bリーグ最多タイ記録となる11本の3ポイントシュートを沈め、キャリアハイの45得点という圧巻のパフォーマンスをみせた。「形として評価されるっていうのが一番嬉しいことで、選手としては自信に繋がりますし、僕としてはそういった形で評価を受けるというのが一番嬉しいことなので、素直に嬉しいです」と述べた金丸に今シーズンの苦労についてきいてみた。
Q、ここ数年でチームメイトの顔ぶれが変わっていき、特にポイントガードが若い選手になった今季はいつも以上にタフな状況だったようにみえたのですがいかがでしたか?
金丸選手
チームとしてもメンバーがコロコロ変わるのは、ケミストリーを築いていく部分ではちょっと難しい部分があって、僕個人としても、僕は『合わせのプレイヤー』なので、やっぱメンバーが変わるとやりづらい部分が出てきます。そういったコミュニケーションの大切さっていうのも当然あると思いますし、今シーズンも一からじゃないですけど、メンバーがガラッと変わって、僕はこうやりたいとか、そういったコミュニケーションをとりながらやってても簡単にはできなかったです。本当に苦労したシーズンにはなりましたけど、終盤ああやって(3P11本含む45得点を記録した今季最終となった3月15日の横浜戦)僕を活かすプレーだとか、チームで戦っていく上で大切な部分をチームのみんなが理解してきたこともあって、そこに僕がうまくフィットできてた部分もあるので、タラレバですけどあれから先試合が続いていればもっと良くなっていたという印象はあります。
ケミストリー構築の準備期間 日本代表に金丸晃輔がフィットしたときのポテンシャル
コロナウイルスの感染拡大の影響で、無観客で行われた3月15日の試合では34分49秒の出場でBリーグ最多タイ記録の3ポイントシュート11本を沈め45得点と大爆発した。3ポイントシュートの1試合平均試投数が3.8本に対して、この試合では17本試投した。チーム全体で時間をかけてケミストリーを築き、金丸を生かす『合わせのプレー』がはまった。ポストシーズンへむけてギアをあげる転機になるはずの試合だった。また個人タイトルとして4年連続となる『ベストフリースロー成功率賞』も獲得。78本中76本成功(97.4%)での受賞だ。東京オリンピック出場へ意欲を燃やして取り組んできた結果が驚異的なパフォーマンスを引き出しているのだろう。1年延期が決定したオリンピックに対しても『チームに馴染むためにも一年間時間があるっていう風に僕は捉えています』と代表でのケミストリー構築するために必要な準備期間だと前向きな考えをみせる。そんな金丸に日本代表でもいつも通りにやってくれそうな頼もしさを感じたのは、私だけではないだろう。
写真提供:B.LEAGUE
金丸晃輔(かなまるこうすけ)1989年3月8日生まれ。福岡県出身。福岡大附大濠→明治大学→パナソニックトライアンズ→シーホース三河(2013~)
2023年FIBAバスケットボールワールドカップ、日本バスケットボール史上初、予選ラウンド突破を果たす『約束の土地』沖縄でみたい選手の一人
参考サイト:この経験こそがレガシーとなる
~沖縄市FIBAバスケワールドカップ2023開催地決定までの道程~(Taiyo Wakugawa)
https://note.com/taiyowakugawa/n/na4302ff523c3
沖縄アリーナプロモーション映像(沖縄市)
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