馬場雄大が語った沖縄の印象 沖縄と富山について思うこと

・画像提供:B.LEAGUE

 

9日、B.LEAGUE AWARD SHOW 2019-20のDAY2が行われ、今回新設されたBREAK THE BOADER賞を、NBA挑戦のため今季はアメリカGリーグでプレーした馬場雄大が受賞した。この賞は、『前例を笑え』、『常識を壊せ』、『限界を超えろ!』バスケで奇跡を起こすべく、すべての垣根を越えて、日本のバスケットボールを盛り上げるような取組みをした者に贈られる。昨年行われたワールドカップ、アメリカ戦での3つのダンクを含む18得点はもちろん、チャンピオンシップセミファイナルでの琉球ゴールデンキングス戦では、沖縄バスケットボールファンに『規格外』のプレーで強烈なインパクトを残した。そんな馬場に沖縄についてやアメリカでプレーしたアリーナの印象を伺った。

 

目次

Q、昨年のBリーグチャンピオンシップ2018-19で琉球ゴールデンキングスと対戦しましたが、沖縄のバスケファンは馬場選手のパフォーマンスを間近で見て、レベルの高さを痛感しました。いろいろなアリーナでプレーした経験のある馬場選手にとっては、沖縄という土地と沖縄のアリーナの雰囲気はどのように感じましたか?

馬場選手

Bリーグ屈指の熱いファンがおられる地域ということで、県全体でバスケットボールを応援しているというのが伝わってきて、本当にアウェイで戦うのが正直毎試合過酷なものでした。逆にホームのチームの選手にとってはすごい後押しになっているとすごく感じたので、ゴールデンキングスと戦うということだったんですけど、対沖縄県っていう感じだったです。

Q、今季プレーしたアメリカのアリーナの印象は?

馬場選手

Gリーグなんですけど、どこもキャパが大きくて、余裕で日本にある体育館よりも動員数が入る体育館でほとんどやっていたので、どこというよりもすべての体育館でアメリカの規模の大きさというものを感じました。

 

 

 

2つのバスケットボール王国 富山と沖縄


はじめてのアメリカ挑戦をスタートさせた馬場選手はシーズンの途中から調子を上げていただけに、もう少し長くGリーグでのプレーする姿を見たかった。2019年にBリーグオールスターゲームが行われた富山は、2006年に富山グラウジーズが誕生、bjリーグに参入した。根間洋一(現・滋賀レイクスU15ヘッドコーチ)が主将を務め、呉屋貴教がルーキーとしてプロキャリアをスタート、2人の沖縄レジェンドは参入年から3年間を過ごした。
北陸新幹線開通直後の2015-16 シーズンはbjリーグのラストシーズンとなった。最後のファイナル進出は、クラブの歴史上で初めての快挙だった。そして、その決勝で対戦した琉球は、bjリーグでは最多となる4度目の優勝を成し遂げた。そんな沖縄にとって非常に縁の深い北陸の地方都市は、八村塁に続く、2人目のNBA選手を生み出そうとしている。機会があれば、馬場選手に富山グラウジーズや富山のバスケットボール事情についてのいろいろと聞いてみたい。沖縄のバスケットボールファンは、日本のバスケットボール界の発展していく様子を楽しんでいる。彼らはドアマットとして長く厳しい期間を過ごしてきたクラブが、少しずつステップを重ねて、強豪へと変貌していった過程に尊敬の念を抱きつつ、富山が日本屈指のクラブへと成長していくことを願っている。

 

 

沖縄バスケットボール情報誌OUTNUMBER
バックナンバーはこちらよりhttps://outnumber.thebase.in/
OUTNUMBER2019-20  4Qは6月15日発売予定

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この記事を書いた人

1983年11月5日生。東京都豊島区出身。那覇市在住。母が那覇市出身で2015年に沖縄移住。沖縄バスケットボール情報誌OUTNUMBERゼネラルマネージャー。
中学2年生のウインターカップ(1997年)で、当時圧倒的な強さを誇っていた能代工業を追い詰める北谷高校の勇敢な戦いぶりに衝撃を受け、以来沖縄のバスケットボールを追いかけるようになる。野球やサッカーに並ぶように、バスケットボールのジャーナリズムを発展させていくことを目指し、2018年10月にOUTNUMBERを創刊した。
2020年にはOUTNUMBER WEB、OUTNUMBER YOUTUBEを運用開始した。

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