【ウインターカップ予選】男子準決勝 最後までもつれる展開 興南が決勝へ
10月17日(土)、第63回全沖縄高校バスケットボール選手権大会の男子準決勝2試合が行われ、第2シードの興南は美来工科と対戦、試合は終盤まで勝利がどちらに転ぶかわからない接戦となり、最終スコアは興南71対66美来工科で興南が勝利をもぎ取った。
美来工科 | 興南 | |
66 | TOTAL | 71 |
12 | 1Q | 19 |
15 | 2Q | 11 |
25 | 3Q | 22 |
14 | 4Q | 19 |
これだからバスケットボールはおもしろい
13本の3ポイントを成功させた美来工科 興南を追い詰めるもあと1歩届かず
お互いに主導権を譲らずロースコアゲームとなった前半から一転、3Qに試合は動きだす。美来工科は#21久保田の3ポイントで同点にすると、#41玉城の得点、#1島袋もバックステップから難しい3ポイントを決め、再び#21久保田が3ポイントを沈め点差を9点に広げ勢いに乗る。タイムアウトで立てなおしをはかる興南は#9奥浜のミドルレンジのシュートなどで反撃し同点に追いつき、52-52で勝負は最終クオーターへ。興南は#12許田、#5宮城の得点でリードするものの、美来工科#5伊禮がタフショットの3ポイントを沈め、57-57の同点とする。ゾーンに入った伊禮はさらに連続3本のスリーポイントを決めて逆転し、残り1分半で3点をリードを奪う。しかし速攻を狙った美来工科のパスがカットされ、ノーマークの興南#8平良にボールが渡る。ゆっくりとしたフォームから放たれた3ポイントがリングの中心をきれいに射抜き、残り約1分で66-66の同点となる。これには思わず宇地原コーチも顔をしかめ、タイムアウトを請求。流れをつかんだ興南は、ローポストの#9奥浜にボールが入ると振り返りざまに打ったシュートが決まり、今度は興南が2点リードを奪う。セットからのオフェンスを組み立てシュートを放つもリングに嫌われ、興南がリバウンドを保持。美来工科はすかさずファールゲームを選択し時計を止める。残り13.2秒、1本目のフリースローは落ちるが、2本目が決まり66-69、興南が3点リードする。美来工科はタイムアウトで念入りにフォーメーションの確認を行ったが、スローイン直後に興南ディフェンスのプレッシャーを受けた島袋が痛恨のボールロストで万事休す。第2シードの興南が辛くも勝利し、決勝へと駒を進めた。