沖縄水産高校が日清食品ブロックリーグ初戦を勝利 [2025.09.06]

9月6日(土)、U18日清食品ブロックリーグ2025 グループGの試合が沖縄水産高校にて行われ、大会初参加の県立沖縄水産高校は初戦で白樺学園(北海道)と対戦して、76-63で勝利した。

目次

沖縄水産が高強度な守備で白樺学園に勝利

試合の立ち上がり、沖縄水産は#5ブリティン 琉貴、#11金城都馬のドライビングレイアップ、#2マクミラン アレックスのスピンムーブからのリバースレイアップなどで流れをつかむ。

ドライブで得点する沖縄水産 #11金城 都馬

ディフェンスでも強度を保ち、白樺学園からいくつものターンオーバーを誘う。リバウンドでも圧倒し、アップテンポの展開に持ち込んだ沖縄水産は、2クォーター残り4分には36-16と一時は20点差にリードを広げた。しかし、ファウルで得たフリースローを4本連続で失敗すると、白樺学園が息を吹き返す。#10池田煌貴、#6加藤匠、#13市川太陽のスリーポイントで挽回し、38-25と13点差に縮めて前半を終了した。

激しい守備を見せる沖縄水産 ♯88 高良 伊吹希

沖縄水産は後半の立ち上がりに攻勢をかける。#11金城、#2マクミラン、#5ブリティンらの得点で、再び20点差にリードを広げる。対する白樺学園はゾーンディフェンスを織り交ぜ、インテンシティを高めた。すると徐々にオフェンスでもリズムを掴んでいく。7齊藤煌空はこのクォーターだけで3本のスリーポイントを成功させる。さらに#17工藤響のインサイドでの連続得点などで、3クォーターは21-22と白樺学園が1点上回り、59-47で勝負は最終クォーターへ。沖縄水産はエースポイントガードの#11金城が足に違和感を抱えベンチに退くなど、厳しい状況に陥る。粘る白樺学園は#10池田がこの試合10得点目となるスリーポイントを決めて、残り3分で8点差にまで詰め寄る。それでも沖縄水産はキャプテン#88高良伊吹希が中心となり、冷静に危機を回避した。高さとマッチアップの優位性を活かして、#2マクミラン、#5ブリティンが得点を加えた。最終スコアは76-63で、同大会初参加の沖縄水産が初戦を飾った。

試合結果:県立沖縄水産高等学校 vs 白樺学園高等学校 | U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会

インサイドで奮闘する沖縄水産 #2マクミラン アレックス

選手・コーチ試合後コメント

沖縄水産 #2マクミラン アレックス

オフェンスはうまくいったのですが、ディフェンスではイージーレイアップを何本も許してしまったので、次の試合までには改善したいです。(日清ブロックリーグでは)県外に行くので、県外のチームの良いところを吸収したいです。

沖縄水産 #2マクミラン アレックス

沖縄水産 #5ブリティン 琉貴

ディフェンスとリバウンドの部分は意識して頑張ることができた。課題は悪い流れの時に声を出せずにどんどん引きずってしまったこと。ディフェンスの戻りが遅かったので、そこを改善していきたい。(日清ブロックリーグを通じて)個人としては、外のシュートがまだまだなので、シュート精度やシュートセレクトをもっと磨いていきたい。全国の強豪は高さがあるので、チームとしてそれに対してどう守ってどう攻めていくのかを意識していきたい。

沖縄水産 #5ブリティン 琉貴

沖縄水産 #11金城 都馬

1クォーターは自分たちの持ち味であるディフェンスから速攻が出せたと思います。2クォーターからは相手がゾーンをし始めて、そこに苦しんだところがあります。(意識的にドライブしていたことについては)ドライブは自分の持ち味ですが、ボールを回さないとチームが乗らないところがあるので、ガードとしてもっとパスを散らして周りを活かし、最後に苦しい場面では自分が突破するというところをもっと突き詰めていきたいと思います。

沖縄水産 #11金城 都馬

沖縄水産 ♯88 高良 伊吹希

良かった部分は立ち上がりのディフェンスのプレッシャーとファストブレイクが出せたことです。2クォーターの終わりから相手へのアジャストが遅くなり点差を詰められることが多くなりました。インターハイ以降はずっと課題としているのでそこは成果を出せるようにしたいです。

(日清ブロックリーグを通じて)県外のチームは自分たちより大きくてシュートが入ったり、ディフェンスが沖縄のチームと違ったりいろいろな刺激を受けます。そこに対して自分たちの特徴の機動力を活かして戦っていけたらいいゲームができると思います。

沖縄水産 ♯88 高良 伊吹希

沖縄水産 嘉陽宗紀ヘッドコーチ

立ち上がりは僕らのやりたいことが少しは出来たました。収穫は、県外のチームで組織的にシステマチックに戦ってくるチームを知れたこと、コンタクトの強さを感じることができたこと、後半にかけて厳しいゲーム展開になったときに、もう一段と厳しくオールコートでプレッシャーを仕掛けることが出来たこと。前半はうまくいったけど、相手が慣れてくる。ずるずるとこっちが引いてしまうと相手ゾーンのペースになる。ゾーンをされてもこっちが今度は逆にオールコートでプレスをかけるようなことができないといけなかった。(この試合の経験が)選手たちの良い薬になってくれたらと思います。

沖縄水産 嘉陽宗紀ヘッドコーチ

白樺学園 宮下真和ヘッドコーチ

前半はターンオーバーが多くなってしまった。沖縄水産のトラップ気味のディフェンスにリズムを崩されてしまった。後半はディフェンスからもう一回切り替えてやろうと声をかけました。点差を少しは縮めることはできたんですけど、チャンスで決めきれないところと大事な場面でターンオーバーが出てしまいました。

良くない時間帯をいかに短くするか、オフェンスではチャンスでしっかりコントロールをしてしっかりと決めきる。ディフェンスでは身長が低いのでしっかりコンタクトをして、リバウンドを全員で取ることを意識して取り組んでいきたいです。

白樺学園 宮下真和ヘッドコーチ

【日清食品ブロックリーグ 沖縄水産高校の今後の対戦予定】

9/20(土) 新田高校(愛媛)10:00Tipoff 会場:須崎総合高等学校
9/21(日) 県立城東(徳島)10:00Tipoff 会場:須崎総合高等学校
9/27(土) 高知中央(高知)11:30Tipoff 会場:伊予市民体育館
9/28(日) 柳ヶ浦(大分) 11:30Tipoff 会場:伊予市民体育館
10/12(日) 報徳学園(兵庫)13:00Tipoff 会場:びわこ成蹊スポーツ大学
11/8(土) 尽誠学園(香川)13:00Tipoff 会場:アミノバリューホール

(文:金谷康平、写真:照屋勇人)

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