11月2日(土)、3日(日)、4日(月)にB1リーグ第6節が日本各地で開催された。この記事ではアジア特別枠選手の活躍について、出身国ごとにレポートする。
フィリピン
レイ・パークスジュニア
SG / 193cm / 大阪エヴェッサ
vs 琉球
GAME1(lose) 27分33秒 16得点/2リバウンド/2アシスト
GAME2(lose) 25分54秒 18得点/3リバウンド/2アシスト
得意の3ポイントシュートの警戒を強めた琉球のディフェンスに苦しむ。3ポイントシュートを打たせてもらえない中で、今季の武器となっている2ポイントシュートとフリースローで得点を伸ばす。ゲーム2は試合終盤に5ファウルアウトとなるが、ゲーム1はチーム2位、ゲーム2はチームハイの得点でチームに貢献した。
カイ・ソット
C / 220cm / 越谷アルファーズ
vs SR渋谷
GAME1(lose) 22分23秒 1得点/6リバウンド/2アシスト/0ブロック/1スティール
GAME2(lose) 25分13秒 6得点/7リバウンド/0アシスト/0ブロック/1スティール
SR渋谷との試合はカイ・ソットにとって厳しいものになった。心地よい場所でプレーさせてもらえず、得点やリバウンドだけでなく、パスやスクリーンなども精彩を欠いた。ゴールに近い場所では支配的なパフォーマンスができるため、継続的にペイントエリアでプレーしたい。
マシュー・ライト
SG / 193cm / 川崎ブレイブサンダース
vs 佐賀
GAME1(lose) 30分04秒 15得点/4リバウンド/7アシスト/4スティール
GAME2(win) 30分33秒 7得点/1リバウンド/7アシスト/4スティール
マシュー・ライトは継続的に高いパフォーマンスをみせているが、ゲーム1はチームが敗れ4連敗と苦しい状況。ゲーム2は7アシストでチームの勝利に貢献した。
キーファー・ラベナ
PG/SG / 183cm / 横浜ビー・コルセアーズ
vs 北海道
GAME1(lose) 24分52秒 4得点/0リバウンド/2アシスト
GAME2(lose) 30分24秒 11得点/4リバウンド/3アシスト/1スティール
キーファー・ラベナにとってはまずまずのスタッツだが2試合で7つのターンオーバーはチームの連敗に大きく影響した。横浜BCのポイントガード森井の欠場が続くなかで、キーファには安定的なパフォーマンスが求められる。
エージェー・エドゥ
C/PF / 208cm / 長崎ヴェルカ
vs 名古屋D
GAME1(win) 25分09秒 6得点/7リバウンド/0アシスト/1スティール/3ブロック
GAME2(lose) 31分41秒 8得点/9リバウンド/1アシスト/1スティール/3ブロック
エドゥは優勝候補の名古屋Dに対して、ディフェンスとリバウンドで素晴らしい活躍をみせ、ゲーム1の勝利に大きく貢献した。ゲーム2は長崎の日本人エース馬場を欠き、サイズとスピードが落ちるなかで、エドゥが機動力でゴール下を守る。オフェンスも効率よく得点を重ねて、チームにリズムを生んだ。チームは敗れ惜しくも連勝とはならなかったが、エドゥの存在感は大きくなっている。
ドワイト・ラモス
SG/SF / 193cm / レバンガ北海道
vs 横浜BC
GAME1(win) 14分53秒 9得点/0リバウンド/2アシスト
GAME2(win) 25分25秒 19得点/3リバウンド/3アシスト/1スティール
1ヶ月ぶりに右膝の怪我から復帰。ラモスが復帰したことでチームに緩急が生まれる。ゲーム1で勝利に貢献すると、ゲーム2は3ポイントシュート5本含む、19得点の活躍。美しいパスで味方の得点を演出するアシストも。ラモスがチームに生命力を与え、チームを今季初の連勝に導いた。
中華人民共和国
マイケル・オウ
C / 208cm / 千葉ジェッツ
vs 秋田
GAME1(wn) DNP (出場なし)
GAME2(lose) 04分40秒 0得点/0リバウンド/3ブロック
ゲーム1で出場機会のなかったマイケル・オウは、ゲーム2ではペイントエリアで存在感を発揮。短い時間で3ブロックは強烈なインパクト。2クォーターの連続ブロックは圧巻。
サン シャオ
C / 210cm / 茨城ロボッツ
vs 京都
GAME1(lose) 08分01秒 0得点/0リバウンド/0アシスト/1スティール
GAME2(lose) 17分56秒 12得点/2リバウンド/0アシスト
ゲーム2は連続3ポイントシュート成功やインサイドで身体を張りチームに貢献した。12得点はキャリアハイ。チームの主力であるジェイコブセンが欠場のなか、アジア人ビッグマンとして存在感を示した。
チャイニーズタイペイ
游 艾喆
PG / 180cm / 滋賀レイクス
vs 群馬
GAME1(lose) 14分26秒 4得点/1リバウンド/4アシスト/1スティール
GAME2(lose) 26分06秒 6得点/4リバウンド/5アシスト
チームは6連敗で西地区最下位に沈む。游 艾喆(ユ・アイチェ)の活躍でチームを救えるか。
ガディアガ モハマド アルバシール
SG/SF / 189cm / 秋田ノーザンハピネッツ
vs 千葉J
GAME1(lose) 23分11秒 12得点/0リバウンド/0アシスト/2スティール
GAME2(win) 15分23秒 1得点/2リバウンド/2アシスト
試合を通じて秋田のタイトなディフェンスが体現できれば、オフェンスが不調でもプレータイムを確保できるはず。
曾 祥鈞
C / 205cm / ファイティングイーグルス名古屋
vs仙台
GAME1(win) 08分23秒 0得点/3リバウンド/0アシスト/1スティール
GAME2(win) 02分00秒 0得点/0リバウンド/0アシスト
韓国
ヤン ジェミン
SF / 201cm / 仙台89ERS
vs FE名古屋
GAME1(lose) 23分04秒 0得点/6リバウンド/1アシスト/1スティール
GAME2(lose) 26分18秒 4得点/2リバウンド/1アシスト/4スティール
ゲーム1は少ないシュートチャンスを生かせずに0得点に終わる。ゲーム2も苦しい時間帯が多い試合展開となるがヤン・ジェミンのディフェンスがチームに勢いを与える。3クォーター終了間際に連続スティールでチャンスを生み出すがどれも得点につながらず。チーム貢献度は素晴らしい。あとはシュートを確実に決めていきたい。
(文:新里樹真)