キングスが、天皇杯に再び挑む。2月15日、琉球ゴールデンキングスは沖縄アリーナで第98回天皇杯準決勝を戦う。
昨季は球団初の天皇杯ベスト4まで進んだキングスだったが、準決勝の千葉ジェッツ戦に惜しくも敗戦。
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昨季Bリーグ準優勝だったキングスは、今季の天皇杯はスーパーシードとしてこの準決勝から登場。対戦相手は日本代表ポイントガードの河村勇輝率いる横浜ビー・コルセアーズ。
1月7日(土)、8日(日)のレギュラーシーズンで横浜BCと対戦したキングスは、アウェイの横浜国際プールで1勝1敗。河村を中心に繰り出す横浜BCのファストブレイクは破壊力十分で、現在B1中地区首位を争う強敵だ。
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スタートからアグレッシブに、そして我慢強く戦う
2月8日(水)、琉球ゴールデンキングスは報道陣に向けて公開練習と記者会見を行った。
今季、エースとしてチームを引っ張る今村佳太。今村は自身初の優勝に懸ける強い思いを語った。
「僕が琉球ゴールデンキングスに移籍してから、毎年優勝を狙えるチャンスがあったものの一歩及ばず、去年はチャンピオンシップ決勝で負けたことは僕個人も本当に悔しい思いをした。日本一に対する貪欲さはどのチームより僕たちがあると思っています」
今季ほぼすべての試合で先発を務める今村。一発勝負のファーストパンチの重要性と、我慢強く戦う事の大事さを自覚する。
「一発勝負の天皇杯は受け身になってしまうとそのままゲームが決まってしまう。スタートで出る自分としてはよりアグレッシブに、先に主導権を握る。自分が率先してプレイ出来ればと思っています」
「もしスタートが上手くいかなかったとしてもそれが全てではないので、我慢強く戦い続けるというのが僕らが最優先することだと思います」
そしてキャプテンの田代直希は、横浜BCとの天皇杯に向けてこう語った。
「(横浜BCは)トランジションが出るチームで、それを作り出しているのが河村選手。(横浜BCの)トランジションを減らすということは、僕らが良いオフェンスで終わって良いディフェンスに繋げる事。それを意識して丁寧にバスケットに取り組めば勝てると思っている」
準決勝が初戦となるキングスに対して、横浜BCはトーナメントを勝ち上がって勢いをつけて沖縄に乗り込んでくる。田代は、迎え撃つ者としての難しさも語った。
「僕らは(ホームで)負けられないという緊張感もあるし、うまくいかない時間帯が絶対にくると思うので、ファンの皆さんの声援をうまく僕らの力に変えることが出来たら、僕らが良いリズムに持っていける要素になる」
2年前の2021年1月13日、キングスは天皇杯準々決勝を沖縄市体育館で戦ったが、対戦相手である三河に試合開始直後に8–0のランを許し、ホームで敗北した苦い経験がある。
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短期決戦で重要になる試合スタートの攻防。しかしセカンドユニットの中心となる田代は冷静に試合を予測した。
「どのチームも気持ちを高めてスタートを切るものなので、その状態に一喜一憂する必要は全く無いと思います。上手くいけばそのまま波に乗ればいいし、上手くいかなかった時に、自分たちがどう行動するのかをリーグ戦を通して学んでいる。どう転んでも僕らの勝つゲームに流れを引き戻せる力は少しずつ付いてきている」