(文:湧川太陽、写真提供:琉球ゴールデンキングス)
12月6日(水)、琉球ゴールデンキングスは大阪エヴェッサとおおきにアリーナ舞洲で対戦した。
前戦の三河戦ではオーバータイムの末、#30 今村 佳太の決勝シュートで82-84で勝利したキングス。
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対する大阪は6連敗中。外国籍選手のアンジェロ・カロイアロが足の状態が万全ではなく欠場が続き、この日のキングス戦も欠場。
キングスは、この大阪戦も勝利してアウェー連戦を勝ち越してホームに戻りたいところだ。
キングスのスターティングメンバーは、#7 アレン・ダーラム、#14 岸本 隆一、#30 今村 佳太、#34 小野寺 祥太、#45 ジャック・クーリー。
1クォーターのキングスは小野寺が8得点。小野寺はドライビングレイアップからのバスケットカウントで先制点を奪うと、3ポイント1本含む3本のシュートを全て決める活躍。キングスは怪我からの復帰3戦目となる#9 渡邉 飛勇の豪快なアリウープも決まるが、ホームの大阪も#21 ショーン・ロングや#14 橋本 拓哉がタフショットを決めて引き離されない。1クォーター終了時のスコアは、22-24とキングス2点リード。
2クォーターのキングスのスタートメンバーは、#4 ヴィック・ロー、#9 渡邉 飛勇、#15 松脇 圭志、#24 田代 直希、#88 牧 隼利。
キングスはローのシュートが中々決まらずリズムが良くない。大阪の#22 飯尾 文哉と#34 イアン・ハマーに2クォーターだけで6得点を奪われて、キングスは逆転を許す。2クォーター終了時のスコアは、40-38と大阪2点リード。
3クォーターのキングスも中々リズムに乗れず、連続得点が奪えずに大阪を突き離せない。キングスはダーラムが3クォーターをフル出場でチームを支える。キングスのディフェンスも決して悪くなかったが、大阪の橋本が難しいシュートを決め、3クォーター終了直前には#22 飯尾 文哉がハーフライン付近からロングシュートを決めて勢いづく。3クォーター終了時のスコアは、63-56で大阪が7点リード。
4クォーター、我慢し続けたキングスのディフェンスが大阪をストップする。キングスは4クォーター開始3分あまり大阪に得点を許さず、残り6:55には岸本の3ポイントで63-63の同点に追いつく。その後も一進一退の攻防が続くが、キングスは焦ることは無かった。残り28秒で岸本が一瞬の隙を突き3ポイントを射抜き、73-74とキングスが73-74と逆転。最後の大阪の攻撃を、小野寺がスティールして勝負を決めた。
最終スコアは、73-76でキングスが3点差で勝利。キングスはこれで通算成績を13勝4敗、首位と同率の西地区2位とした。
試合スタッツ:Bリーグ 2023-24 B1リーグ戦 2023/12/06 大阪 VS 琉球 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
https://twitter.com/OUTNUMBER_oka/status/1732376349158092902
試合後の記者会見で、キングスの桶谷大ヘッドコーチは試合を振り返った。
「スタートはエナジーあってディフェンスも悪くなかったしいい流れだったが、ショーン・ロング選手と渡邉飛勇でミスマッチが起こって、そこでインサイドでやられてリズムが崩れていった。トラップをしっかりエクスキューション(実行)出来なかった部分もあり、点差が開かないと飛勇を出すのは難しかった」
「大阪の橋本君がシュート当たっていて、ミッドレンジが入っている中で最後まで自分たちを切らさず我慢強くプレーし続けたことで40分間が終わるところで自分たちが勝ち切れたと思う」
「接戦になった時は、このチームは誰でもアグレッシブにシュートを決める勝負強さがありますし、この前は今村でしたけど、今日は岸本が決めてくれた。最後は、相手がここで攻めてくるであろう部分に小野寺がしっかりボールプレッシャーやコンタクト、最後はスティールしたりチームを助けてくれた」
「ひとりのプレーヤーが輝くように見えるんですが、出たメンバーがしっかり自分たちの役割をこなせるようになってきているので、それなりに締まったゲームが出来るようになってきたかなと思います」
この試合、キングスがリードした時間はわずか11分21秒。しかしゲームクロックが40分間を刻み終えた時に勝利したのはキングスだった。
大差を付けるような派手な試合ではなかったが、キングスは自分たちのリズムではない時間帯も、焦らず自分たちのやるべき事を遂行し続けた。点差以上にチームの強さを感じさせる試合だった。