キングス、ケヴェ・アルマの契約解除による退団を発表 [2025.10.27]

10月27日(月)、琉球ゴールデンキングスは#12 ケヴェ・アルマと双方合意の上で契約解除すると発表した。

アルマは今季開幕戦10月4日の横浜ビー・コルセアーズ戦から10月19日の秋田ノーザンハピネッツ戦までレギュラーシーズン7試合に出場して、約20分の出場時間で平均11.0点、4.1リバウンド、1.3アシスト、3ポイント成功率30.0%を記録していた。

アルマは10月22日のEASLメラルコ・ボルツ戦から個人事情により欠場とクラブから発表され、その後10月25日、26日のレギュラーシーズン群馬戦も同様の理由で欠場した。

琉球ゴールデンキングス公式Xは10月26日 20:39にケヴェ・アルマの背番号12のユニフォームを持ったチーム集合写真を投稿、10月26日 21:33にはケヴェ・アルマ本人が自身のXへキングス退団を示唆する投稿をしたことで、ファンの憶測を呼んだ。

アルマは2024-25にキングスに加入すると、206cmのサイズと高い運動能力、そして3ポイントを決められる広いシュートレンジを持つ選手として、主にベンチから出場して攻守両面でチームに大きく貢献した。

特に、外国籍選手のジャック・クーリーや帰化選手のアレックス・カークという重量級ビッグマンに不足する機動力や、ヴィック・ローには無い高さなど、アルマの万能性は他の選手を補完するという意味でもキングスにとってベストフィットの存在だった。

10月25日の群馬戦に敗れたあとの記者会見で、キングス桶谷大ヘッドコーチにケヴェ・アルマ不在の影響を聞くと、桶谷ヘッドコーチは苦しい選手ローテーションについて語った。

「(主力選手の)出場時間がかなり伸びてしまっているし、一人抜けるだけでそれぞれの負担はかかる。セカンドユニットのメンバーで得点を取れる選手、守れる選手がいるかどうかで、その時間帯の得失点差がかなり変わってくる。その得失点差を追いかけなければいけない状況になれば、岸本やクーリーの出場時間が伸びてしまう。そういう意味では苦しい状況ではある」

実際、25日の群馬戦では、岸本隆一とジャック・クーリーの出場時間はそれぞれ約29分と約35分と、この試合以前の出場時間から大きく増加している。一部の選手に負担が偏らないように、選手ローテーションの再構築は急務だ。

キングスの今後の試合スケジュールは過密だ。10月29日(水)にシーホース三河、11月1日(土)、2日(日)には越谷アルファーズとアウェー戦が続く。この過密日程を外国籍選手不在で乗り切るのは簡単ではない。早急にアルマに代わる外国籍選手の獲得が必要だ。

キングスは過去にシーズン中の外国籍選手の離脱があった際に、早急な動きを見せていた。2018年12月26日(水)に当時キングス所属のジョシュ・スコットが試合中の右膝の大怪我で離脱した時には、2019年1月4日(金)にアマンゼ・エゲケゼを緊急補強して、外国籍選手の不在をわずか2試合に留めていた。今回もキングスフロント陣の早急な動きが期待される。

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