Bリーグクラブの資本関係(B2西地区編)

目次

2020-21 B2西地区のクラブ資本関係

チーム名運営会社スポンサー親会社・主要株主
ファイティングイーグルス名古屋豊通ファイティングイーグルス株式会社2020-21豊田通商
西宮ストークス株式会社兵庫プロバスケットボールクラブ2020-21渋谷 順(株式会社スマートバリュー 代表取締役)
バンビシャス奈良株式会社バンビシャス奈良2019-20
香川ファイブアローズ株式会社ファイブアローズ2019-20山本彰彦(株式会社WARC代表取締役等)
愛媛オレンジバイキングス株式会社エヒメスポーツエンターテイメント2020-21
ライジングゼファー福岡ライジングゼファーフクオカ株式会社やずや
佐賀バルーナーズ株式会社サガスポーツクラブ2019-20
熊本ヴォルターズ熊本バスケットボール株式会社2019-20

ファイティングイーグルス名古屋

ファイティングイーグルス名古屋(FE名古屋)の親会社は、トヨタグループの総合商社である豊田通商株式会社です。

豊⽥通商の実業団チームとして1957年に創部、1990年から1994年にかけては当時のトップリーグである日本リーグ1部に在籍するなど歴史あるクラブです。

参照:豊田通商バスケットボール部 名古屋市および名古屋市教育委員会と協定書を締結~プロ化にむけ「新リーグ」へ挑戦 !~ | プレスルーム | 豊田通商株式会社(2015年06月18日)

現在の運営会社である豊通ファイティングイーグルス株式会社の前代表取締役社長の坂口肇氏、そして新代表取締役社長の村田稔氏も豊田通商の役員でもありました。

現在もクラブ運営会社は豊田通商の子会社である事が伺えます。

参考:一般社団法人豊通ファイティングイーグルス名古屋 設立しました – NEWS & TOPIX(2016年04月05日)

西宮ストークス

西宮ストークスの始まりは、当時実質日本リーグ2部だったJBL2に2011-12シーズンより参入した兵庫ストークスです。

大阪エヴェッサ取締役も務めた事がある田中浩一氏が代表者である株式会社アスリートグリーン兵庫が運営会社となり、JBL参入を目指すチームが発足。2011年に兵庫ストークスとしてJBL2に参入します。大きな資本のバックアップの無い市民球団的な成り立ちであったと思われます。

GMには北村正揮氏が就任。余談ですが北村氏は現在3×3.EXE PREMIERの運営に関わっています。

参考:2011.10兵庫県にプロバスケットボールチーム誕生!! | 株式会社アスリートグリーン兵庫のプレスリリース(2010年10月28日)

参考:[Vol.1] 代表 田中浩一 -兵庫から新たなチャレンジ!子供たちにバスケット界の未来を!!- | スタプロ営業部長森ブログ|iPhoneでスポーツ観戦を100倍面白く!(2012年08月31日)

参考:[Vol.3] GM 北村正揮 –30歳のGMが繋ぐ地域とチーム。そして生まれる一つひとつの出会 | スタプロ営業部長森ブログ|iPhoneでスポーツ観戦を100倍面白く!(2012年08月31日)

参考:東京五輪新種目「3×3」で街に活気を スポーツで街おこし おらが街のチームの作り方 WEDGE Infinity(ウェッジ)(2019年12月24日)

兵庫ストークスはクラブ発足3年目となる2013年、この年に発足する実質日本リーグ1部となるNBLへ参入を果たします。

参考:今季NBL参入の兵庫ストークスが新体制発表-新キャラは「ビクトリくん」 – 神戸経済新聞(2013年5月22日)

2015年、株式会社アスリートグリーン兵庫は後のBリーグとなる新リーグ参入を目指し、クラブのホームタウンを兵庫県西宮市とし、クラブ名称を西宮ストークスに変更することを決定します。5千人規模のホームアリーナ確保のため、西宮市立中央体育館の立て替えによる新アリーナ構想を含む西宮市との連携が大きな移転理由でした。

参考:プロバスケットボール【西宮ストークス】誕生 | 一般社団法人西宮青年会議所(2015年7月)

参考:ストークスのホームタウンが兵庫県西宮市に決定!クラブ名称を本日より「西宮ストークス」に変更し、クラブロゴも新デザインに! | 西宮ストークス(2015年7月16日アーカイブ)

参考:西宮市にプロバスケットボールチーム「西宮ストークス」が誕生!! | まちの明るいニュース | まいぷれ[西宮市]

Bリーグ初年度となる2016年、クラブには大きな変化がありました。

同年5月10日、クラブ運営会社が株式会社アスリートグリーン兵庫から現在の株式会社兵庫プロバスケットボールクラブに移行しました。

新運営会社は2015年よりクラブの主要スポンサーだった株式会社スマートバリューの代表取締役である渋谷順氏らが出資し設立。この時点でクラブ創設者の田中浩一氏はクラブ運営から離れたことになります。

運営会社の代表取締役には山本英司氏が、さらに同年8月には福島潤氏が就任します。当時プロスポーツとして初の株式公開(IPO)を目指していました。

参考:【西宮ストークス運営会社移行のお知らせ】│西宮ストークス公式facebookページ(2016年5月12日)

参考:スポンサー・サポートカンパニー | 西宮ストークス(2015年10月17日アーカイブ)

参考:西宮ストークス チーム新体制始動! | 疾走れ!西宮ストークス | まいぷれ[西宮市](2016年6月)

参考:役員人事のお知らせ | 西宮ストークス(2016年8月19日)

参考:神戸のカクシボタン 第三十七回 兵庫県唯一のプロバスケットボールチーム西宮ストークス | 神戸っ子(2017年1月)

B1昇格を決めた後の2017年8月、クラブ運営会社の代表取締役が福島潤氏から、大阪エヴェッサ創設初期の代表だった上原光徳氏になります。

参考:役員人事のお知らせ | 西宮ストークス(2017年8月31日)

B2降格となった後の2018年8月、運営会社の代表取締役は上原光徳氏から、株式会社スマートバリュー出身の渡瀬吾郎氏が就任しました。

参考:役員人事のお知らせ | 西宮ストークス(2018年8月30日)

参考:「自分が成長しなければ人を幸せにできない。すべてはクラブに関わる人たちのために。」 | WORKSTYLE ONLINE(2020年3月23日)

さらに2019年、Bリーグのホームアリーナ基準の変更により西宮市立中央体育館の立て替え計画が新基準を満たさない事になり、ストークスは西宮市からの移転の検討を始めました。西宮市も市立中央体育館の立て替え計画の規模縮小を決めており、近い将来のホーム移転は不可避な状況です。

参考:神戸新聞NEXT|総合|バスケB2西宮が移転危機 拠点体育館、リーグ新基準満たさず(2019年9月3日)

参考:神戸新聞NEXT|阪神|西宮市の体育館、規模縮小し建て替え ストークス移転で計画変更(2019年11月3日)

クラブの実質オーナーである渋谷順氏は、Bリーグ理事に就任する等クラブ運営に積極的に関わっています。茨城ロボッツの堀義人氏と同じようなクラブ運営への情熱、プロスポーツを軸としたまちづくり構想を感じさせます。

参考:クラブオーナー渋谷 順 B.LEAGUE新理事選任のお知らせ | 西宮ストークス(2019年9月27日)

参考:7年後には大きく変化している(ハズ)事業としてのBリーグクラブ|渋谷 順|note(2019年04月7日)

参考:社長の渋谷が“ スタジアム・アリーナ改革先進事例形成支援シンポジウム ”へ登壇 | 株式会社スマートバリュー(2019年8月21日)

ストークスは2020年、西宮市に本社を置く船舶事業等で東証一部上場企業である古野電気株式会社とオフィシャルメインパートナー契約を締結、新たな胸スポンサー獲得となりました。現在のホームである西宮市とのつながりを感じさせます。

ホームアリーナ計画の頓挫と地元スポンサーの獲得、ストークスは今後のホームタウンをどうするのか難しい舵取りに直面しています。

参考:今こそスポーツの力で西宮に元気を取り戻す!古野電気株式会社が西宮ストークスのオフィシャルメインパートナーに就任!|株式会社兵庫プロバスケットボールクラブのプレスリリース(2020年4月1日)

バンビシャス奈良

バンビシャス奈良の始まりは2011年1月、仙台89ersの創設者の一人でもある加藤真治氏が「奈良にプロバスケットボールチームをつくる会」を立ち上げbjリーグ参入を目指して活動を開始したところから始まります。クラブは2013-14シーズンからbjリーグ参入を果たします。設立当初から企業出資に関する情報が見当たらず、運営会社代表の加藤真治氏が株主ではないかと推測されます。

参考:奈良にプロバスケットボールチームをつくろう! | ウーマンライフweb版(2011年10月04日アーカイブ)

参考:バンビシャス奈良 代表取締役 加藤真治氏 | 宝相華会 奈良高校同窓会(2019年7月1日)

bjリーグ時代の2016年、砕石販売・リサイクル業の山本商事、同社の子会社の奈良電力株式会社の2社とトップパートナー契約を結びます。また工作機械製造最大手のDMG森精機株式会社ともトップスポンサー契約を結びます。この3社はともに奈良県創業の企業であり、トップスポンサー契約は2019年まで続きます。

参考:バスケの「バンビシャス奈良」が山本商事、奈良電力とパートナー契約 – 産経WEST(2016年3月13日)

参考:2018-19シーズン バンビシャス奈良チームパートナー契約のお知らせ | バンビシャス奈良(2018年9月28日)

クラブはBリーグ参入後、連続赤字や債務超過など財政面での困難が続き、Bリーグクラブライセンス交付にも困難視されます。さらに2019年には前述のトップスポンサー契約の3社が撤退、胸スポンサーが空白となります。

参考:財務内容発表記者会見 進捗と今後の方針について | バンビシャス奈良(2018年11月28日)

参考:2019-20 バンビシャス奈良の経営課題およびシーズンコンセプトについて | バンビシャス奈良(2019年7月4日)

参考:奈良)債務超過、ユニホームロゴないまま バンビシャス – 一般スポーツ,テニス,バスケット,ラグビー,アメフット,格闘技,陸上:朝日新聞デジタル(2019年9月18日)

参考:経営危機に立ち向かうバンビシャス奈良の加藤代表「一緒に一喜一憂できる人がどれだけいるかがクラブの価値」 – バスケット・カウント | Basket Count(2020年1月16日)

2020年1月、製薬会社大手のロート製薬株式会社とトップパートナー契約を結びます。クラブ経営危機を脱する事が出来るでしょうか。

ちなみに、ロート製薬株式会社は2015年に奈良県との連携と協力に関する包括協定を締結しています。積極的なクラブ経営への参加というより救済的な意味合いが大きいのではないでしょうか。

参考:ロート製薬株式会社とトップパートナー契約を締結 | バンビシャス奈良(2020年1月29日)

参考:ロート製薬、バスケB2バンビシャス奈良を支援 :日本経済新聞(2020年1月29日)

参考:バンビシャス奈良×ロート製薬 バンビシャス奈良に心強いパートナーが誕生!(2020年1月31日)

参考:奈良県との包括協定締結のお知らせ | ロート製薬株式会社(2015年3月16日)

香川ファイブアローズ

香川ファイブアローズは、2005年に香川県に本社を置くゼネコン不動産業の穴吹工務店がbjリーグ参入を目指し設立したチームであり、高松ファイブアローズとして2006-07シーズンよりbjリーグに参入、そして1年目にしてbj準優勝を果たします。

当時のクラブ運営会社である株式会社スポーツプロジェクト高松は、穴吹工務店グループが資本金3000万円を全額出資しています。

参考:穴吹工務店が正式加盟-bjリーグ | スポーツニュース | 四国新聞社(2005年10月14日)

参考:プロバスケチーム運営会社設立-穴吹 | スポーツニュース | 四国新聞社(2005年11月2日)

2009-10シーズン開幕前にクラブ運営の危機が訪れます。親会社である穴吹工務店が経営破綻、運営会社も破産危機となりますが、高知県内の地元企業の支援を受け破産を免れます。

参考:新生高松、走力勝負/bjリーグ開幕 | スポーツニュース | 四国新聞社(2009年10月3日)

参考:bj高松来季も存続/運営会社破産申請取り下げ | スポーツニュース | 四国新聞社(2010年5月28日)

2010年7月23日、運営会社は株式会社スポーツプロジェクト高松から株式会社ファイブアローズに社名変更します。新社長に経済産業省出身の星島郁洋氏が就任します。

参考:株式会社ファイブアローズ 星島 郁洋 | Buzip 香川の社長.tv – 日本最大の社長動画メディア(2013年10月15日)

参考:新リーグの追い風で どん底から再生へ|ビジネス香川(2015年11月19日)

厳しい運営状況は変わらず、香川県と高松市の金銭的支援を受けつつクラブは2016-17シーズンのB2リーグ参入よりチーム名を香川ファイブアローズと変更します。

参考:B.LEAGUE参戦に当たっての球団名変更に関するお知らせ | TAKAMATSU FIVE ARROWS Official Website : 高松ファイブアローズ(2016年4月6日)

Bリーグ開幕後も運営状況は厳しく、B2ライセンスも条件付きで付与される状況でした。2017年6月1日、運営会社の代表取締役から星島郁洋氏が退任、元県職員で前さぬきこどもの国園長の村上直実氏が就任します。

参考:アローズ社長に村上氏 Bリーグ2部 津田監督は取締役 | スポーツニュース | 四国新聞社(2017年5月31日)

2019年、債務超過問題とHCによる暴言暴行による問題で、運営会社の代表取締役の村上直実氏が退任、東京で3X3などスポーツイベントの企画などを行うユナイテッドネバーノウズ株式会社の社長である藤田秀彰氏が新代表取締役に就任します。

また、スタートアップ支援を行う株式会社WARC代表取締役などを務める山本彰彦氏も個人株主としてクラブに出資している事も発表されました。

大きな資本のバックアップは得られず不安定な経営が続くファイブアローズ。2024年に1万人規模の新香川県立体育館の建設も計画されているので頑張って欲しいところです。

参考:ご報告:株式会社ファイブアローズの新体制について | 香川ファイブアローズ(2019年9月19日)

参考:プロバスケ・香川ファイブアローズ 東京の会社経営者が新社長に就任 「現場とフロントの風通しを良く」 | KSBニュース | KSB瀬戸内海放送(2019年9月19日)

参考:新社長は藤田氏(愛媛出身)ウェブソフト開発会社経営 香川ファイブアローズ | スポーツニュース | 四国新聞社(2019年9月20日)

参考:WARC代表/CFO経験会計士の山本・石倉にキャリア相談しませんか? – 株式会社WARCの経理・財務のミートアップ – Wantedly(2020年8月)

参考:瀬戸内にSANAA設計の新しいシンボル建築『新香川県立体育館』 – Kagawa pref. arena designed by SANAA | 物語を届けるしごと

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地元で開催されるFIBAバスケットボールワールドカップ2023に貢献するべく奮闘中!
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