川崎ブレイブサンダース vs 横浜ビー・コルセアーズのプレシーズンゲームは100-94で川崎が勝利 [2024.09.15]

9月15日(日)、プレシーズンゲーム 川崎ブレイブサンダース vs 横浜ビー・コルセアーズが川崎市とどろきアリーナで行われ、100-94で川崎が勝利した。

 

川崎は前日のプレシーズンゲーム宇都宮ブレックス戦で敗戦。横浜BCとの対戦は、今季の中地区の注目カードでもある「神奈川対決」の初戦だ。

対する横浜BCは、昨季までのエースガード河村勇輝がNBA挑戦のために退団。フィンランド代表ヘッドコーチでもあるラッシ・トゥオビ氏が新ヘッドコーチに就任。新戦力としてエストニア代表の外国籍ビッグマン#21 マイク・コッツァー、さらに昨季の滋賀レイクスをB2優勝に導いたアジア特別枠ガード#15 キーファー・ラベナも加入。大エースの河村が抜けたものの、新ヘッドコーチと新戦力がどんなバスケを見せるのか注目される。

 

さらに、川崎の#35 マシュー・ライトと横浜BCのキーファー・ラベナはともにフィリピン代表のガードでもあり、「フィリピン対決」のマッチアップも注目だった。

 

試合は1クォーターから激しい点の取り合い。横浜BCは#24 松崎裕樹が大活躍。インサイドへのアタックや3ポイントシュートで得点を量産。松崎は1クォーターだけで12得点をあげる。川崎も#25 ロスコ・アレンのドライブなどで得点を重ねる。1クォーター終了時のスコアは、26-29と横浜BCが3点リード。

2クォーター、横浜BCは#23 キング開の連続3ポイントでリードを広げる。川崎も#3 サッシャ・キリヤ・ジョーンズのインサイド、#2 小針幸也の3ポイントなどで追撃。前半終了時のスコアは、47-54で横浜BCが7点リード。

3クォーターは川崎が猛攻を見せる。#33 長谷川技などの3ポイントが連続で決まり川崎が逆転。だが横浜BCも好調の松崎がこの日4本目の3ポイントを決めて再逆転。しかし川崎もインサイドを中心に得点を重ねてリードを奪い返す。3クォーター終了時のスコアは、74-71で川崎が3点リード。

4クォーター、横浜BCは松崎の連続得点で逆転に成功するも、川崎はロスコ・アレンの得点などで再逆転。川崎はインサイドで優位に立ちオフェンスリバウンドから得点を重ねる。残り1分、川崎の#17 飯田遼が3ポイントを決めて7点リード。最終スコアは、100-94で川崎が勝利した。

川崎はマシュー・ライトがチームハイ25得点、ロスコ・アレンも24得点でチームを牽引。敗れた横浜BCは松崎がゲームハイ28得点(3P 4/5)を筆頭に5人が2桁得点だった。

 

勝利した川崎のロネン・ギンズブルグ ヘッドコーチは今季初勝利に安堵の表情を見せつつ、チームを後押しするホームの雰囲気を喜んだ。

「今日の試合は勝利したものの、コーチとしては大変な試合だった。理想の早いテンポで試合運びができた一方、ディフェンスにはまだまだ改善の余地があると感じている。後半にチームの選手それぞれが個性を発揮し、やる気を見せてくれた。勝利できたことが一番大事であり、ホームの会場の雰囲気が素晴らしかった。僕の家族にもその感動を伝えたいと思っているよ。」

 

横浜BCのラッシ・トゥオビ ヘッドコーチは敗れたものの、若手が力を発揮したチームの成長の手ごたえを語った。

「僕たちがチームとしてどれだけチャレンジ出来るか、遂行力高くプレー出来るかが大事だった。前半は良い形でできていたが、後半は川崎の方が遂行力を高めてきた。自分たちのやりたいことができない時間帯が多くなってしまった。我々は試合ごとに誰もが活躍できるチームだ。(ゲームハイ28得点の)松崎はここまでのプレシーズンゲームを通して素晴らしい活躍で、オフシーズンの夏の期間にハードワークしてきた事を証明してくれた。開幕しても全員が同じような高いモチベーションで挑んで欲しい。」

活躍した横浜BCの松崎は、自身が活躍するも敗戦した試合への反省を口にしつつ、新たな横浜ビー・コルセアーズの逆襲を誓った。

「後半に課題を残す形になってしまった。後半だけで53失点で相手に100点ゲームをされると勝利は難しい。そこは改善していかなければいけない。昨季に比べて自分が得点に絡むシーンも増えて、ラッシヘッドコーチの新しいバスケのスタイルに全員が手ごたえを感じている。プレシーズンゲームで勝利して自信を持って開幕に挑みたかった。最後に勝ち切るためにも、ファウルトラブルへの対処だったり色々な経験を重ねていきたい。」

「チーム全員が思っていることだが『(河村)勇輝が抜けてビーコルは弱くなった』と周囲の声を覆したいと思ってやっているし、新加入した外国籍選手のゲイリー・クラークも『ビーコルは落ちると思われてるけどそれを覆そう』と言ってくれた。新しく入ってきた選手がリーダーシップを持ってそんな発言をしてくれたので、全員でチャンピオンシップを獲るという目標をブレずにやっていきたい。」

(編集:湧川太陽、写真:Tomohiko Sato)

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