第45回沖縄県ミニバスケットボール夏季大会 第3回ファミンチュカップ 男子決勝

202282日(火)、「第45回沖縄県ミニバスケットボール夏季大会 第42回新報児童オリンピックミニバスケットボール大会 第3回沖縄ファミリーマートファミンチュカップ」の男女準決勝と決勝戦が沖縄市体育館で行われた。

夏の暑さも吹き飛ばす選手達の活躍に、会場の保護者も声援と大きな拍手を送っていた。

男子優勝の津嘉山と準優勝した古蔵、女子優勝のゆたかと準優勝の北谷第二は沖縄県代表として2023年2月に長崎県で行われる九州大会への派遣が決定した。

男子優勝 津嘉山

男子準優勝 古蔵

 

 男子 優勝 津嘉山

準優勝 古蔵

3位  松島

4位  南原

 

女子 優勝 ゆたか

準優勝 北谷第二

3位  比屋根

4位  銘苅

 

どこのチーム事情も同じだけど、と指導者が口を揃えるのが「練習不足」。

コロナ禍で練習試合のみならず練習自体もストップしてしまう状況の中、選手達は初めて対戦する相手に勝利を目指し、実力以上の頑張りを見せた。

万全ではない状態のチームも多かったが、しかしここで得た経験は彼らをまた一段、ステップアップさせてくれるのだろう。

 

目次

男子決勝戦 古蔵 VS 津嘉山

男子決勝戦は開始前のアップから互角の戦いを予想させた。両チーム機敏に動き回り、全員が声を出しながらボールに集中し決勝戦への気迫は充分。

古 蔵 津 嘉 山
35 TOTAL 37
14 1Q 12
5 2Q 10
3 3Q 6
13 4Q 9

 

試合は津嘉山が序盤の主導権を握った。#4仲村渠淳生と#5大城吏功がシュートを決めチームに勢いをつけた。対する古蔵も176㎝の長身センターでチームのキャプテンも務める大黒柱の#8楚南重裕がリング下のシュートを連続で決め、すぐに逆転。追う津嘉山は#4仲村渠がショットクロック間際に放ったロングシュートが決まり1Q古蔵14-12津嘉山。

 

2Qは古蔵#5劉博志が積極的に攻撃を仕掛ける。しかし津嘉山も#11李凌駿のバックドアで逆転に成功、守りを厳しく固めるとこのクォーターは古蔵の得点を#5劉の5得点に抑えた。

 

古蔵19-22津嘉山で折り返した3クォーターは、コートに戻ってきた古蔵#8楚南へのパスを阻もうと津嘉山がディフェンスのラインを上げ、ボールマンへのプレッシャーで何度もボールを奪いファストブレークで得点、点差を広げ始める。

 

守りで相手のミスを誘いリードを広げ勢い付く津嘉山は#4仲村渠を中心に全員で攻め込んだ。最終クォーター残り15秒で古蔵は#4酒井叶からリング下へのパスを#8楚南が決め、1ゴール差まで追い詰めたがボールは津嘉山のキープでタイムアップ。

 

1ゴール差で津嘉山が優勝を決めると、接戦の展開を見守っていたベンチや観客席が一斉に歓喜に沸いた。

 

津嘉山小学校 仲村渠久司HCインタビュー

——今大会を振りかえっていかがでしたか?

コロナ禍でも大会が出来た事と、6年生が全員とも4日間参加できた事が嬉しいです。万全の態勢で臨めたのは保護者会の力も大きいですね。

——決勝戦を振りかえって

前半はチームで決めた守り方ができなくて相手の点数が抑えきれなかったんですけど、後半はしっかり守れていて速攻も出ていたので3、4点差が付くと安心してみていられたのかなと思います。小さい子たちがディフェンスを頑張っていたり、チームとしてもやる事をしっかりやって結果がついてきたんだと思います。

——息子である#4淳生選手の活躍について

ミスも多かったが、彼が相手に向かっていってメンバーを鼓舞するという精神的な柱として、チームをよく支えてくれていました。

——この先、チームのどこを伸ばしていきたいですか?

ガード陣がディフェンスを引きつけてパスをした後、ボールをもらった受け手の方が少し弱いので、ボールをもらった後のプレーを鍛えて楽な展開を増やしたいです。

——このチームの良い所を教えて下さい。

6年生が仲が良い所ですね。練習以外でも仲が良く、保護者も同じでバスケットに集中できる環境を作ってくれていて、とても心強いです。

普段から子供達に『家(やー)なれー外(ふか)なれー』という沖縄の教訓を教えていて、家での生活習慣もちゃんとできているからこその強さだと思います。

 

古蔵小学校 三宅千恵子HCインタビュー

——決勝戦を振りかえっていかがでしたか?

良く頑張ったと思いますよ。私が指導していない事もいっぱいあって、技術も上回っていた津嘉山さん相手に難しかっただろうに、最後まで食らいついて点差を詰めて終わったのは今後に繋がる収穫だと思います。

——これからどこを伸ばしていきますか?

全てです。もうちょっと走れないといけないのは子供たちも実感したと思うし、もっと締まった練習になるんじゃないかと思います。ずっと勝っていたら自分達の力を勘違いするけど、他にも大きな選手はいるし自分達がどれだけ出来たのかと考えるきっかけになる、この負けは大きいと思います。

——今のチームの良い所を教えて下さい。

素直さです。子供らしい素直な子供達で、大好きです。

 

 

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この記事を書いた人

沖縄県生まれ北谷町育ち。バスケットボールと共に育ちました。
これからは皆さんとともに、
We enjoy FIBA BASKETBALL WORLD CUP2023!!
バスケのある風景をどこでも追いかけます。

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