“The HULK” アレン・ダーラムの大活躍
3クォーターは”The HULK” アレン・ダーラムが大活躍。そのパワフルなプレイが島根ディフェンスを破壊する。
ダーラムは3クォーター残り5:53 スコア44 – 59と島根15点リードの場面でコートに立つと、すぐに力強いドライブでスコア。
さらにダーラムは何度もペイントエリアにアタックして得点を重ねる。なんとダーラムは3クォーターだけでFG4本全て決めて10得点のスーパーパフォーマンス。そして得点以上に大きな仕事をした。島根の外国籍・帰化ビッグマン3人からファウルを奪い、特に貴重な帰化選手である#28 ウィリアムス・ニカを5回目のファウルでファウルアウトに追い込んだ。
3クォーター終了時は、62 – 62 と同点。最大21点差があったリードを破壊神”The HULK”が粉砕してしまった。
沖縄アリーナの”boost”でキングス大逆転勝利
「間違いなくホームでなければ負けていた試合だったと思います。」
試合後、この日21得点の活躍だった今村は振り返った。
4クォーターは、満員の沖縄アリーナの”boost”(後押し)で、キングスが完全に勢いを取り戻した。
ドウェイン・エバンスがペイントエリアに切れ込んで得点すれば、今村、岸本、並里が外から3ポイントで射抜く。
1クォーターの苦悩が嘘のようにリズムを取り戻したキングスは4クォーターFG%が68.8%(11/16)、3ポイント%が57.1%(4/7)。シュートが決まるたびに沖縄アリーナは勝利への熱気に包まれた。
最後まで勝負を諦めない島根はファウルゲームに持ち込む。静寂の沖縄アリーナの中、岸本は4本連続でフリースローを決めて勝利を手繰り寄せた。
最終スコアは94 – 85。キングスは大事な大事なセミファイナルGame1に勝利した。
大活躍の”The HULK”ダーラムは、試合後にマイクを握りひとこと「Tired(疲れたよ)」と笑った。
このチームが走り始めてからずっと目指していた舞台まで、あと1勝だ。