4クォーター
4クォーター、キングスのスタートは荒川、牧、ロー、カーク、クーリー。
キングスの最初のオフェンスは24秒バイオレーションを犯してしまう。しかしA東京もグダイティスが無理なバックダウンを仕掛けてオフェンスファウル。4つ目のファウルとなりベンチに下がる。
ローがメインデルとの1on1からドライブで得点。残り8:53で59-54。さらにローはスクリーンを使ってトップから3ポイントをHIT。残り8:18で59-57とキングスはまたもや2点差に迫る。
ここまでキングスはこの試合一度もリード出来ず、再び訪れた同点のチャンス。ここでA東京はターンオーバーを犯し、そのボールを奪った荒川がファストブレイクに持ち込むが、レイアップを外してしまう。
しかしそれでも荒川は気を緩めずルーズボールに飛びつきマイボールにする。荒川は果敢に3ポイントを狙うが惜しくも外れる。残り06:15、桶谷ヘッドコーチは荒川に代えて岸本を投入。ここでA東京はロシターのポストプレーから連続得点で残り5:03で65-57と8点差。ゴール下での激しい戦いからA東京が徐々に点差を拡げていく。
ロシターは左コーナーから3ポイントを放つがミス。そこからローが一気に持ち上がるが小酒部がファウルストップ。残り4:13、65-57でオフィシャルタイムアウト。ホームA東京の赤い声援が有明コロシアムに響き渡る。
タイムアウト明け、キングスは岸本、今村、松脇、ダーラム、クーリーをコートに送り出す。
岸本はA東京のローテーションディフェンスの隙を見逃さず、3ポイントを沈めて残り4:00で65-60と5点差。岸本はさらに小酒部からオフェンスファウルも奪う。だがセットオフェンスでプレーをデザインして松脇に3ポイントを打たせるが決まらず。何度も点差を詰めるが追いつく事が出来ないキングス。
キングスはここで今村、岸本、ロー、ダーラム、カーク。ここでA東京は2度オフェンスリバウンドを奪い、最後はロシターが得点。67-60。さらにA東京はロシターがPnRからフローターショットを決める。ロシター20得点目は69-60と9点差に広げる大きなシュート。残り2:01でキングスはタイムアウト。
タイムアウト後もキングスは同じラインナップ。クロックが少なくなる中、キングスがプレッシャーを強める。岸本がドライブからレイアップを決めて69-64。さらに今村のボールプレッシャーからターンオーバーを奪い、今村のレイアップが決まり69-64。琉球ゴールデンキングスが誇る黄金色のスコアリングデュオが、最後の力を振り絞り敗北を拒否する。残り1:27で点差は5点、ツーポゼッション差だ。A東京がタイムアウト。
タイムアウト明け、メインデルのシュートをダーラムが必死のプレッシャーで落とさせる。残り0:51、岸本はワンポゼッション差にしようと迷わず3ポイントを放つが、この試合ずっと献身的に守備を続けていた小酒部が必死に身体を伸ばしてクローズアウト。シュートはリムに弾かれ、そのリバウンドをロシターががっちりと確保。
残り0:25、A東京はメインデルが3ポイント放つ。これが決まればスリーポゼッション差だったがシュートは外れる。しかしキングスはグダイティスにオフェンスリバウンドを奪い取られてしまう。残り20秒を切ってキングスはファウルゲーム。ロシターはそのフリースローを2本しっかり決めて71-64。残り19秒で7点差となる。
キングスは奇跡を信じてゴールに向かい続ける。カークのダンクで残り0:17で71-66。さらに必死のディフェンスでA東京にターンオーバーをさせるが、今村の3ポイントシュートが外れてしまう。
ファウルゲームのフリースローをロシターが2本決めて、残り0:06で73-66。敗北を拒否するかのように、岸本がハーフラインから放った3ポイントシュートはゴールに吸い込まれるが、勝敗はすでに決していた。最終スコアは73-69で、A東京がGAME2を獲った。
A東京は40分間一度もキングスにリードを許さない完璧な勝利だった。リバウンド本数はキングスの28本を上回る36本。相手のターンオーバーからの得点でも、キングスの9点を上回る16点。特筆すべきなのはフリースローで、23本中21本成功の91.3%。何度もキングスに迫られるものの、チーム全員が冷静さを失わず、集中して決めるべきシュートを決め続けた。
キングスはCS6大会連続のセミファイナル進出か、もしくは2016-17シーズン以来のクォーターファイナル敗退となるか、GAME3に全てを賭けて戦うことになった。
試合スタッツ:日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24 2024/05/11 A東京 VS 琉球 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト