いよいよ5月13日(金)から始まるB.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2021-22。
5月10日(火)、Bリーグによるチャンピオンシップ(CS)オンライン記者会見が行われ、琉球ゴールデンキングスを代表して岸本隆一がCSへの意気込みを語った。
「長いレギュラーシーズンが終わって、ようやく自分達はスタートラインに立ち、自分達の目標とする場所に挑戦できる状態になったというのが今の気持ちです。」
「レギュラーシーズン色々ありましたが、優勝するために毎日を積み重ねてきたので、まず今週しっかりチームとして戦っていけたらと思っています。」
CS初戦となるクォーターファイナルでは、キングスは沖縄アリーナで秋田ノーザンハピネッツと対戦する。今季は新型コロナウイルスの影響でキングスと秋田のレギュラーシーズンの対戦は無い。両者はシーズン前のプレシーズンマッチと天皇杯4次ラウンドで対戦したのみで、どちらの試合も両者万全の状態ではなかった。しかも秋田はレギュラーシーズン最終節に劇的な展開でCSに滑り込んできた。アウェーに乗り込んでくる秋田の勢いは十分だ。
岸本も秋田の勢いを警戒している。
「(秋田は)ディフェンスが激しく、3ポイントがキーになってくる戦いづらい相手だと思っています。」
「その中で僕たちに大切になってくることはディフェンスもそうなんですが、いかにリバウンドを一回で取りきって、自分たちの良い攻撃に繋げていくか。そこが一つポイントになってくると思います。」
「ただ(秋田は)レギュラーシーズン対戦してない相手なので、(こうすれば勝てるという)具体的なイメージは無くて、自分達の力を出し切った先に結果として勝利を収めることができたらいいなと思っています。」
今季、琉球ゴールデンキングスはレギュラーシーズンを49勝7敗、勝率87.5%と圧倒的な成績を残して西地区5連覇を達成、チャンピオンシップ第1シードを獲得した。
しかし、キングスは過去Bリーグファイナルの舞台にたどり着いた事は一度も無い。プレーオフで結果を出していないチームに周囲の評価は厳しい。例えレギュラーシーズン過去最高勝率を達成しようとも、その偉業に見合うだけの評価をされているとは言い難い。
オンライン記者会見で、岸本にこんな質問をぶつけてみた。
——今季キングスは圧倒的な成績で第1シードとなりましたが、CS直前のメディアの特集では、解説者や有識者の方からはキングスがリーグ優勝候補筆頭とは見られていないようです。歴代最高勝率を叩き出したチームとして、CSでの戦いで世間の評価を覆してやろうという準備、お気持ちはありますか?
「やっぱり『見てろよ』という気持ちにもなりますし(笑)、チームというより個人的にですけど皆の予想を覆したり、強いものに対して自分たちがチャレンジしていく状況、そういう精神的な部分が僕は好きなので、チャレンジしていけたらいいなと思っています。」
「ただ、ここからはおそらく自分達も相手チームも、色々なデータだったり対戦成績だったり、色々なところで色々な数字とか憶測が飛び交うと思うんですけれど、あまりそれに僕達は振り回されずに、レギュラーシーズンに自分達が何をやってきたのか、そこにもう一度良い集中力を持って毎試合戦っていけたらいいなと思っています。」
岸本は、周囲のアンダーレイテッドな評価をチャレンジャーマインドに変えつつ、目指すべき頂点のみを見据えていた。