5月5日(水・祝)琉球ゴールデンキングスはホーム沖縄アリーナに千葉ジェッツふなばしを迎えて第29節GAME2を戦った。
もともとは3月に組まれていた同カードは延期となりこの日開催。4月29日(水)に行われたGAME1は千葉Jが87-99で勝利していた。この試合、キングス大黒柱のジャック・クーリーはコンディションの調整のため欠場ということで、#13ドウェイン・エバンスと#41キム・ティリの両外国籍選手と#32満原優樹の奮闘に注目が集まった。
同じ相手に2度負けられない 沖縄アリーナ初勝利へ気迫をみせた45分間

沖縄アリーナでの初勝利を、それ以上にホームでの同一カードの連敗はなんとしても避けたいキングスは立ち上がり#3並里成の連続得点で先行、#キム・ティリや#13ドウェイン・エバンスも続き9対2とリードする。
スタートにつまずくも千葉Jが反撃
「ゲームのスタートでかなりインテンシティが低い状態で入ってしまって、ジャンプスタートされた」と千葉J 大野篤史ヘッドコーチはタイムアウトで流れを断つ。「今日はクーリー選手が欠場だったんですけど、自分たちのアドバンステージがあるところ、セカンドチャンスポイントだったり、リバウンド、インサイドを積極的に攻めていこうということを選手は体現してくれた」と語ったように、タイムアウト後に投入した#12シャノン・ショーターを中心に反撃開始した。

大黒柱クーリー欠場もエバンス、ティリ、満原の奮闘はCSへ好材料
キングスは#1船生誠也の2本の3ーポイント、#30今村佳太の3ポイントなどで27対17と第1Qをリード。第2Q以降千葉Jは高さの優位性を活かし、インサイドにボールを集め続けた。
48-44のキングス4点リードで前半を折り返すと、後半も千葉Jはエドワーズ、ショーター、サイズがペイントエリアを攻略し同点にする。キングスも負けじとエバンスの3ポイント、カットインなどで応戦し一進一退の展開に。千葉Jは徹底してインサイドを攻め続けてリードを広げる時間帯もあったが、キングスも船生、岸本が3ポイントを立て続けに決めて、76-76の同点と第4Qのオフィシャルタイムアウトへ突入した。

4クォーター終盤 千葉J 富樫勇樹がクラッチタイムを支配
78-76とキングスが2点リードし迎えた第4Q残り3分29秒。スクープショットを放ち着地した際にシューズが脱げた富樫は、レフェリーにシューズを履くための時間を要求すると、空席となっていたコートサイドシートに腰を掛けた。
あえて『間合い』をとり、心を整え集中力を高め丁寧にシューズを履いた。それにより自身が輝くための舞台を整えるかのように、そこからの時間は、3901人の観客を含めた沖縄アリーナのすべては富樫のためのものとなった。終盤のクラッチタイム、富樫は冴え渡り、尋常ではない勝負強さを発揮した。
3点ビハインドで迎えた残り30秒のキングスの攻撃、富樫はポストアップしてきた並里からファール覚悟のバックファイヤーでボールを弾くと、そのままフロントコートへ運び、サイズのスクリーンを利用し同点3ポイントを沈めた。ゲームは延長戦へと突入し、千葉Jは勢いそのままに点差を広げ89-97で勝利した。
試合スタッツ:Bリーグ 2020-21 B1リーグ戦 2021/05/05 琉球 VS 千葉J | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
試合後の記者会見コメント
千葉J 大野篤史HC

—本日試合の総括
ゲームスタートかなりインテンシティが低い状態で入ってしまって、ジャンプスタートされたんですけど。今日は琉球はクーリー選手が欠場だったんですけど、自分たちのアドバンステージがあるところ、セカンドチャンスポイントだったり、リバウンド、インサイドを積極的に攻めていこうということを選手は体現してくれたおかげで、またディフェンスを最後にしっかりと自分たちのトーンセットできたところで、勝利を掴めたと思っています。
—富樫選手の3ポイントで追いつき、延長戦で具体的な作戦の指示はあったのでしょうか?
コーナーにいないシチュエーションでのピックアンドロールが全然効いていないのに数多く使っていたので、しっかりコーナー待機をしろということで、スネイクしてフリースローラインのところにしっかりボールを運んで行ってディープダイブする。しっかりとそこを狙っていこうという話をしました。
—難しいシュートも決まったと思いますが、狙い通りの展開になりましたか?
いや、途中延長戦で6-0のランがあった後に2本、わけのわからないセルフィッシュな1対1があった。あそこはもう少しうまくならないといけない。時間と点差と、自分たちは今まで何でアドバンテージを取ってきたのかをわからないといけない。カムバックされた理由としては相手がいいオフェンスしたというよりも、自分たちが自分たちのリズムを勝手に手放したと感じています。
—大野HCとしては内容的にあまり満足しているようには見えないですが、ただ残り3試合(ホームアドバンテージが得るために2勝が必要な状況で)でまずは1勝できたことは非常に大きいと感じるか?
正規のスケジュールだったらロッカールームで暴れているくらいキレていると思うんですけど、彼らも16日間で9試合というタフなスケジュールで戦ってきており、アルバルクとの延長戦もありました。その中で勝ちたい意欲が出ていたところには評価すべきだと思っていたので、そこはグッと我慢して、良いところを伸ばし、ジャンプスタートを切られた要因をしっかりと修正していこうと話しました。ただ僕が言わなくても彼らはCSをホームで戦いたいという気持ちが強いので、なんとかあと1勝獲れるようにやっていきたいと思います。
キングス 藤田弘輝HC

—本日試合の総括
インサイドでこれだけアドバンテージを取られた中で、ホントにみんなよくファイトしてくれたと思いますし、ディフェンスも大部分はやるべきことはやったと思っているので、これだけファイトした試合で結果はついてこなかったですが、下を向くことなくポジティブに次のステップに向けて、改善できることをして進んでいきたいと思います。
—本日の試合38分くらいはゲームプラン通りに遂行していたように見えたが、今日の収穫は?
富樫選手に対して、かなりガード陣が頑張ってくれていたのと、ビックマンもかなり意識を高くピックからのディフェンスを守ってくれましたし、ボールプレッシャーだったり、ディーナーだったり、自分たちが大切にしていることをやり続けたのかなと思っています。
—クーリー選手の欠場は、フィジカル的にどこかを痛めているとかですか?
そうです。
—ここ数試合CSにどういう形で入るのかが重要だとおっしゃっていましたが、今日の千葉JさんはそういったCSを前提とした戦いできたと思うのですが、その辺りの意識は選手との共有はされていましたか?
ジャック(・クーリー)がいないかもしれないというのは、ファールアウトかもしれないし、ファールトラブルかもしれないし、ジャックがいない時に全員でリバウンドを頑張るというのは共有しました。
—CSまでにあと2戦残っていますが、今日の試合をふまえてCSへ向けての抱負
ブラさずにやってきたことをやり続けるだけだと思うので、なんでここまで勝ってこれたのかをしっかりチームで意思統一し、信じているバスケットボールを貫けるように頑張りたいなと思います。
(取材・文:金谷康平)

