小橋川杯男子 美来工科が18年ぶりの優勝

第39回小橋川寛杯争奪高校生バスケットボール選手権大会

美来工科 興南
84 TOTAL 64
35 1Q 14
21 2Q 21
22 3Q 17
6 4Q 12
1月16日(土)、17日(日)第39回小橋川寛杯争奪高校生バスケットボール選手権大会の男女決勝リーグが名護21世紀の森体育館で行われた。決勝リーグは16日(土)で2戦を終えているが、その段階で美来工科2勝、興南と豊見城がともに1勝1敗、コザ2敗となっていた。第3戦で美来工科は興南に84対64で勝利し、3戦全勝で18年ぶり5回目(中部工時代含む)の優勝を決めた。
目次

美来工科 最初の10分で35対14と大量リードを奪い試合を決める

立ち上がりから美来工科は興南のガード陣に激しくプレッシャーをかけ、スティールを連発し得点につなげた。#6上間玖龍は2本のスリーポイントを含む14得点、#11大久保駿矢も13得点などで35対14と大量リードし、1クォーターを終えた。結果的には立ち上がりの差がそのまま最終的な差となったわけだが、美来工科はその後もメンバーを交代で、強度を保ちながらボックスアウトとリバウンド、そして速攻という美来工科のバスケットボールを追求しようとした。
しかし『興南のディフェンスのプレッシャーに負けて、ボールをもらうところがリングから遠いところになっていた』『リング下を固められていて、外がどうしても空くので、外のシュートを入れないと戦えない。良い時と悪い時の差が大きいので精度を上げていきたいです』と宇地原コーチが語るように、身長とフィジカルで優る興南を前にリバウンドが取れずオフェンスではシュートが決まらずに苦しい時間帯もあった。
それでも宇地原コーチ個人としては初めてとなる小橋川杯の制覇を成し遂げたことには『素直に嬉しいです。沖縄県代表として九州大会があるので沖縄代表として恥じないように成績を残していきたいです』と抱負を口にした。
キャプテンの#1島袋王鳳は『とても嬉しいです。けれどもゲームの最後の締めがしっかりできなかったので悔しい部分があります。新人大会を優勝して以降は練習は非常にいい内容でできて、大会もいい流れでいけました』と語った。

キャプテン#1島袋は美来工科の心臓

1Qだけで2本のスリーポイントを含む14得点#6上間

高さはないが身体の強さピカイチ#41玉城

3月の九州大会では暴れてもらいたい

競技結果
優勝 美来工科高校(3勝)14年ぶり6回目(中部工業高校時代含む)
2位 豊見城高校(2勝1敗)
3位 興南高校(1勝2敗)
4位 コザ高校(3敗)
決勝リーグ
1月17日(日)
美来工科84-64興南
(35-14,21-21,22-17,6-12)
豊見城93-75コザ
(25-13,25-21,23-14,20-27)
美来工科61ー58豊見城
(18-11,8-15,20-13,15-19)
1月16日(土)
興南84ー65コザ
(17-7,18-20,27-21,22-17)美来工科96ー49コザ
(29-16,27-12,21-9,24-12)豊見城79ー60興南
(23-9,17-13,18-15,21-23)

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この記事を書いた人

1983年11月5日生。東京都豊島区出身。那覇市在住。母が那覇市出身で2015年に沖縄移住。沖縄バスケットボール情報誌OUTNUMBERゼネラルマネージャー。
中学2年生のウインターカップ(1997年)で、当時圧倒的な強さを誇っていた能代工業を追い詰める北谷高校の勇敢な戦いぶりに衝撃を受け、以来沖縄のバスケットボールを追いかけるようになる。野球やサッカーに並ぶように、バスケットボールのジャーナリズムを発展させていくことを目指し、2018年10月にOUTNUMBERを創刊した。
2020年にはOUTNUMBER WEB、OUTNUMBER YOUTUBEを運用開始した。

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