第20節GAME2 レバンガに連勝し西地区首位に浮上

 

前日(2/6)のGAME1で対峙するレバンガ北海道を93-80で下し、西地区首位に再浮上した琉球ゴールデンキングス。怪我からの復帰戦でありながら活躍をみせたキム選手、特別指定選手ハーパー選手もBリーグ史上最年少出場記録を塗り替えるデビューを果たし、ファンと共に勢いづくチームはさらなる地点を目指す一戦に臨んだ。

琉球ゴールデンキングス レバンガ北海道
82 TOTAL 54
18 1Q
19 2Q 18
23 3Q 16
22 4Q 12

 

ディフェンスから掴んだ良い流れ

1Q開始直後から琉球は#3並里はじめ、全員が意識の高い守りをみせる。チームスタイルとして挙げる「ディフェンスからリズムをつくる」出だしとなり、開始1分半には24秒バイオレーションをもぎとる。

両チーム堅い守りで得点のないままであったがここで口火を切ったのは#30今村。交代で入った最初の攻撃で好調の3ポイントシュートを沈めると、スティールから#13エヴァンス、#14岸本のディープスリーも決まり9-0のランとする。途中出場した#41キム選手もリバウンドからそのまま押し込み得点、#45クーリーも左手でダンクを決め、守備でも北海道のスコアラー#24メイヨを#13エヴァンスや#41キムが厳しく守り、スコアさせない。

2Qは#13エヴァンスのトップからの3ポイントシュートで始まる。北海道のゾーンディフェンスに対して攻めあぐねる場面もあったがタイムアウト明け、ハイポストに#32満原を置きそこからの展開で内外へパスをつなぎながら得点を重ねる。

守りでは#3並里と北海道#2テイラー、#32満原と北海道#31ウイリアムズの激しいマッチアップが繰り広げられ、二度目の24秒バイオレーションも手にし、琉球が流れを手放す時間はないまま37-26で前半終了。

 

後半、北海道は#24メイヨが今試合ようやく3点目となるダンクを決め差を6点まで縮めるが、琉球はボールへの執着を失うことなくルーズボールに飛び込み、リバウンドを拾い続けリングアタックを仕掛ける。

 

点差が迫っても守りの集中は切れずに#3並里が北海道#2テイラーのドリブルを背後からスティール、そのままドリブルでリングまで切り込み、後方から走りこんできた#13エヴァンスへディッシュパス、最高のアシストを受けたエヴァンスがダンクを沈め41-31と勢いを取り戻す。厳しいディフェンスに良い形でシュートを打てない北海道に対し、琉球はボールと足を止めずに全員で得点し60-42で3Q終了。

 

4Q、#30今村が自身のBリーグ通算1000得点の記録達成となる今試合5本目の3ポイントをトップから沈める。

そして残り3:14秒で注目のハーパー選手の登場。期待を一身に受けながら北海道の特別指定選手#12中村をマーク、スピードのあるドライブにしっかりついていき得点を阻止、オフェンスでは積極的に仕掛けファウルを誘い、チームファウル5によるフリースローを得、いよいよBリーグ初得点の注目が集まる。一本目は惜しくも外れ、しかし初投よりもリラックスして放たれた2投目をきれいに決めると笑顔がこぼれた。

さらに試合は1分を残し守りの場面、再びハーパー選手はこぼれたリバウンドを拾いあげそのままリングへ一直線。ボールを片手で支えるとしなやかに跳びあがりそして豪快にダンクシュート。その後の表情は喜びに加え自信みなぎる笑顔で、観客にも笑顔と歓喜を持たらした。

このダンクシュートがBリーグ史上最少(17歳11ヶ月29日)フィールドゴールの記録となり歓喜の渦の中、試合も82-54で幕を閉じた。

 

 

藤田弘輝HCのコメント

・今日の試合を振り返っていかがでしたか?

試合の入りから最後までディフェンスのマインドセットが出来ていたのでそれが良かったと思います。キングスはディフェンスから始まるチームなので今日はそれが出来ていました。ディフェンスは戦術より気持ちが大事と思っています。

・ハーパー選手の今日のプレイについて

小さい頃からキングスに憧れてきた少年が高校生になりキングスのユニフォームを着て試合に出て、フリースローを決めた後の嬉しそうな顔を見ると、この仕事をしていて本当に良かったなと、サイドラインで胸がいっぱいになりました。

・ハーパー選手の活躍は沖縄県勢の夢でもありますが、それも含めてどんな選手になってほしいですか?

とにかく真剣にバスケットボールに向き合ってほしい。まだ若いのでいろんな方向に行く年齢だと思うが、大学卒業後、キングスに帰ってこられるように努力を続けてほしい。

沖縄の人々の思いを背負ってプレイしてほしい。

#31 ハーパー ジャン ローレンス ジュニア選手のコメント

・試合を終えた今の率直な気持ちをお聞かせください。

チームメートのパスがあったからこその得点なのでチームメートに感謝しています。

・フリースローの場面で緊張はありましたか?

ファウルをもらった時にベンチやコートの選手からプレッシャーがあったので緊張した部分もあったんですけど1本目落として、2本目になるとリラックスして打てたので良かったと思います。

・直後の豪快なダンクショットで会場は非常に盛り上がりました。どんな気持ちでしたか?

4Qの初めにベンチでドウェイン選手に「自分が次は絶対ダンクする」と言ったら「できるのか?」などと冗談半分で話していて、ダンクは意識していました。有言実行できて良かったです。

・キングスに在籍する残り少ない時間でやりたい事は?

キングスに入った理由は、この環境でしっかりレベルアップして大学に入って頑張る、というのが目標なのでプレイやそれ以外の面でも成長して活躍したいと思います。

・応援してくれる沖縄県民の皆さんにはどんなプレイに注目してほしいですか?

自分の持ち味は力強いドライブやアグレッシブなディフェンスなのでそこに注目してほしいです。

・コロナ禍の中ですが、ご自身のプレイを通して元気づけたいという思いはありますか?

地元の子供達を勇気づけてお手本になれるように頑張っていきたいです。

 

 

 

 

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この記事を書いた人

沖縄県生まれ北谷町育ち。バスケットボールと共に育ちました。
これからは皆さんとともに、
We enjoy FIBA BASKETBALL WORLD CUP2023!!
バスケのある風景をどこでも追いかけます。

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