2020年12月27日(日)2020−21Bリーグ第15節アルバルク東京対名古屋DダイヤモンドドルフィンズのGAME2が立川立飛アリーナ(東京都)にて行われた。
昨日の戦いの熱が残る中
A東京はGAME1を終え、12月は3勝6敗と負けが込んでおり、同一カードを連勝で終えたのは9節(11/14,15)の三遠戦以降ない。一方、名古屋Dは7勝2敗とGAME1前までで5連勝中。
A東京はチャンピォンチームということで、他のチーム以上にその敗戦がピックアップされがちではあるが、試合後会見で#3安藤(誓)が「成長中」というように、外国籍の合流が遅れたことからのチームとして成熟がこれからなのかもしれない。
102-99と前日のGAME1がオーバータイムにもつれる熱戦となり、その興奮がまだ残っているかのような空気の中GAME2が始まる。
躍動する#3安藤(誓)
1QはA東京#3安藤(誓)が昨日の後半終了間際に3Pを決めて咆哮していたが、その勢いを保ってこの試合に入っていた、開始早々連続得点。
その後A東京は#53カーク、名古屋Dは#24バーレルがスコアを重ねる。前日同様展開の早い試合で27-21とA東京リードで終える。
2Q、A東京#3安藤が止まらず、2分の間に3P2本を含む連続の8得点。両チームシュートが外れる事が多く、リバウンド争いの結果ファールが多くなる、名古屋Dは#4エアーズ、 #24バーレルが得点を重ねる。
終盤に#75小酒部が3P、2Pと連続得点。このあと#24田中も3Pを決めて、東京はこのQ7本中5本の3P成功。前半を51-39(24-18)とA東京がリードを広げる。
両チーム我慢が続く後半
3Q、A東京#3安藤(誓)は得点面では好調だが、ファールが多く、ベンチに居る時間も長くなる。このQも一進一退で両チーム得点に苦しむものの、#24バーレルが体を張ってルーズボールに飛び込むなど、名古屋Dが少しづつ差を縮める。65-56(15-17)と一桁点差でクォーターエンド。
4Q、名古屋D#10ライオンズが連続得点、#4安藤(周)が3連続で3Pを決めて追い上げる。A東京もリバウンド12(名古屋Dは6)と体を張って守る。
名古屋Dは早い段階でファールトラブルになってしまい、勢いが増すことがないまま時間がすぎる。
この日動きの良い#75小酒部が3Pを決めて、90-78(22-24)で試合終了。
A東京が年内最終節を連勝で終えた。次節は年が明けて1/2、3にA東京がホームで大阪を、名古屋Dはホームで宇都宮を迎える。
「我々はリーグ戦が終わってから正月が来る」(A東京#3安藤)というように、選手たちは連戦の最中、次のゲームに備えて準備が続く。
試合後の会見でA東京ルカHCは「自分たちがコントロールできた」といい、名古屋梶山HCは「(相手の)新しいプレーを見ることができたのは収穫」とした。まだ対戦が残る両者は次に戦うときまでに、どのようにチームを磨いていくのだろうか。
あるチアの旅立ちと、一つの家族としてのチーム
A東京は試合後に選手がコートを一周して、お客様に挨拶して試合が終わる。
いつもと同じようにルカHCが丁寧に挨拶をして周る。(余談だが、ルカHCはゲーム中は怒っていることが多いイメージがあるものの、試合が終わるとアウェイのゴール裏にも丁寧に挨拶をする礼儀正しく、ブースターに優しい人である)
そして、チアがその後にコートを一周するが、この日はたくさんのブースターが「THANKS MiHO」というボードを掲げていた。
アルバルクチアリーダーのMiHOさんがこの日ラストということで、こういう餞(はなむけ)があったのだが、列の最後に涙をこらえながら挨拶するMiHOさんがそこにいた。
試合後の記者会見と並行し、お客さんが出たあとのアリーナではルカHC初めとした選手、スタッフがMiHOさんの卒業式を行っていた。そこでルカHCが「同じファミリーとして」というような表現で言葉を送っていたのが印象的だった。
プレーする選手がピックアップされるが、チームに関わるいろいろな人が、それぞれの関わり方で一つのチームを作り上げている。そんなシーンだった。