現在西地区2位の琉球ゴールデンキングス、年内最後の相手は東地区3位の川崎ブレイブサンダース。
前回の対戦では川崎のホームで試合が開催され、キングスが2連勝した。しかし、川崎はその時と外国籍メンバーを入れ変え、より強力なビッグラインナップが形成された。直近の試合で連敗していることもあり、強い意気込みで乗り込んでくる川崎を、ホームの後押しを受けるキングスが迎え撃つ。
琉球ゴールデンキングス | 川崎ブレイブサンダース | |
72 | Total | 80 |
13 | 1Q | 17 |
16 | 2Q | 21 |
17 | 3Q | 26 |
26 | 4Q | 16 |
最後まであきらめずに追い上げるが、一歩及ばず敗戦
ゲームスタートすると、両チームともに激しいDFでお互いになかなか点が取れない時間帯が続く。膠着状態から抜け出したのは川崎。#0藤井 祐眞や#22 ニック・ファジーカスに連続得点を許してしまい、流れを持っていかれそうになる。キングスは交代で入った#1 船生 誠也の連続得点などで差を縮め13-17でクォーターエンド。
第2クォーター開始すると、#45ジャック・クーリーが体を張ったプレーで連続で得点を上げる。しかし、川崎に内外バランスよく加点され、なかなか追いつけない。キングスの3Pシュートが決まる一方で、相手のビッグマンに阻まれペイントエリアで得点できない苦しい展開が続く。
第3クォーター序盤、#22ファジーカスがキングスゴールに襲い掛かる。このクォーターだけで 20ポイント奪い、キングスを突き放しにかかる。#24田代 直希や#13ドウェイン・エバンスが得点するものの、一時21点差まで広げられてしまう。#14岸本 隆一のブザービーターでなんとか18点差になり、首の皮一枚つながった状態で最終クォーターに。
第4クォーター、このまま負けるわけにはいかないキングスは反撃の狼煙を上げる。#14岸本が連続で3Pを決め、川崎を猛追する。さらに#3並里 成、#13エバンスも3Pを決め、会場のボルテージは最高潮に。しかし、川崎は時間をじっくり使いキングスに逆転のチャンスを与えない。キングスは結局最後まで追いつくことができずにゲーム終了。悔しい敗戦となった。
藤田 弘輝HC、岸本隆一選手、佐藤賢次HCのコメント
藤田 弘輝HC
川崎さんのビッグラインナップのディフェンスに慣れていなく、その対策を準備しきれていなかったのは悔しいです。そう簡単に勝てないのはわかっていたので、明日は気持ちを切り替えて苦しい時間帯でもダウンにならないようにディフェンスで我慢して流れを引き込んで、インテンシティ高いキングスらしいバスケで戦っていきたいです。
#14 岸本 隆一
(どんなプレーをしたいと思ってゲームに入ったか?)
チームで点が入っていなかったので、オフェンスで仕事をするつもりで試合に入りました。ただ、ゲームの展開を振り返ると、シュートを決めるという仕事をするのが遅かったと感じています。
( 今日の試合展開について)
川崎さんは強い相手で、ビハインド背負うのはものすごいエネルギーが必要になってくる。僕自身の考えでは強い相手にビハインド背負ったときは大きなプレーを狙わずに小さいことからコツコツと辛抱強くつみかさねることでしか活路を見いだせないと思っていました。
うちはアウェーで連勝し、川崎さんは連敗していて、どういう心理状態で試合に臨むのか想像できた。こういう試合を勝っていくことは上を目指すためには大事になってきます。多くの部分で今日のゲームはシーズン通しておぼえておかなかればいけない、そんなゲームになりました。
(#22 ニック・ファジーカス選手へのディフェンスについて)
ミスマッチができるときはボールを持たせる前にどう対応するかが大事で、ニック・ファジーカス選手にたいして小さい日本人選手がつくときはボールが入る場所が肝になってくる。リングに近い部分でもらわれたら不利になるし、高い場所で勝負させることができれば、守備の強度が上がっていることを相手に示すことができると思います。そういった部分を一人一人がしっかり心がけて戦うことが大事だと思います。
(シュートについて)
シュートが連続で入ってると相手は止めにくるので、そこからイレギュラーが生まれ、オフェンスリバウンドのチャンスが増えるなどいい相乗効果が生まれてきます。なので、ぼくだけでなく入っている選手はどんどん打っていくのが大事だと思います。
佐藤賢次HC
練習でやってきたことがでた嬉しい試合でした。連敗はしていたけど、チームの状況としては悪くなく、毎日の練習を積み重ねに大事にしてきました。先週まで結果は出ていなかったですが、ようやく効果がでてきたと思います。2戦目は琉球さんはエナジーを出してくると思うので、それに負けないように準備していきます。