男子日本代表ヘッドコーチ トム・ホーバス氏が契約終了で退任。後任は琉球ゴールデンキングス 桶谷大HCか? [2026.02.02]

2月2日(月)、日本バスケットボール協会は、男子日本代表ヘッドコーチのトム・ホーバス氏との契約を終了した事を発表した。

目次

JBA 「今後の代表強化に関しての方向性の相違」

JBA公式サイトは、今回の退任を「今後の代表強化に関しての方向性の相違によるもので、個人の責に帰すものでは無く、JBAとしての今後の方針に沿って総合的に判断し、契約終了の決定に至りました」と発表した。

トム・ホーバス氏は、2015年に女子日本代表のコーチに就任すると、2021年東京2020オリンピックでは日本バスケ界初となる銀メダル獲得に大きく貢献。

その後、2021年 男子日本代表ヘッドコーチ就任すると、2023年に沖縄で行われたFIBAワールドカップ2023において、渡邊雄太(現 千葉ジェッツ)や河村勇輝(現 NBA シカゴ・ブルズ)を率いて大躍進。日本代表を48年ぶりに自力でオリンピック出場権獲得に導いた。

パリ2024オリンピックでは、地元フランス代表をあと一歩まで追い詰めるものの未勝利でグループリーグ敗退。2025年のFIBAアジアカップ2025では、躍進が期待されるもベスト16で敗退。現在も、FIBAバスケットボールワールドカップ2027アジア地区予選(2025年11月〜2027年3月)を戦っている最中での退任劇だった。

■トム・ホーバス氏コメント
「大変残念ではありますが、代表チームのヘッドコーチとしての私の旅がここで終わりを迎えたことをご報告いたします。

この10年間、男女両チームを情熱的に支えてくださったすべてのファンの皆さまに、心から感謝いたします。皆さまの前向きな姿勢、忍耐、思いやり、ならびに温かいご理解は、これからも私の心に残り続け、支えとなるでしょう。

10年前、このような貴重な機会を与えてくださったJBAに深く感謝しています。浮き沈みのある道のりではありましたが、決して変えたいとは思わない、かけがえのない時間でした。ありがとうございます。

スタッフの皆さんへ。これほど献身的なグループと共に仕事をしたことはありません。皆さんのバスケットボールへの愛と知識は本当に刺激的で、支え合い、築いた友情は一生の思い出です。ありがとう。

そして、日本バスケットボールの発展のために全力を尽くしてくれたすべての選手たちへ。皆さんを指導できたことは、私にとって大きな誇りです。皆さんの献身とたゆまぬ努力のおかげで、私たちは多くの成果を成し遂げました。女子チームでの東京オリンピック銀メダル獲得、男子チームでの沖縄でのワールドカップ指揮、そしてパリオリンピック出場権獲得は、その中でも特に誇るべきハイライトです。

しかし、まだやるべきことは残っています。努力を続け、前向きな気持ちを忘れず、日々成長し続けてください。結果は必ずついてきます。

お疲れ様です。」 (引用:JBA公式サイト)

■島田慎二 JBA会長コメント
「長年に渡り、日本バスケットボール界にもたらした数多くの功績に、心からの敬意と感謝を申し上げます。
トム・ホーバス氏との歩みは、日本バスケ界成長の軌跡でもありました。2017年にヘッドコーチに就任した女子日本代表では、東京2020オリンピックで銀メダルという歴史的快挙を成し遂げました。男子日本代表においては、48年ぶりとなる自力でのオリンピック出場権を獲得し、パリ2024オリンピックでは強豪国をあと一歩まで追い詰める激闘を見せてくれました。
トム・ホーバス氏が浸透させたプレースタイル、一切の妥協を許さず勝利を信じ抜く文化は、今や日本バスケ界の確かな財産となりました。長年に渡るご尽力によって築かれたこの強固な礎が、日本バスケ界を必ずや次なるステージへ導いてくれると確信しています。
私たちは新たな道を歩み始めます。トム・ホーバス氏が築き上げた素晴らしい時代に深く感謝するとともに、トム・ホーバス氏により一層輝かしい未来が訪れることを心より願っております。本当にありがとうございました。」 (引用:JBA公式サイト)

後任は琉球ゴールデンキングス 桶谷大HCか?

JBAの発表から約45分後、朝日新聞は公式Xにて、トム・ホーバス氏の退任と共に、後任ヘッドコーチには暫定的に琉球ゴールデンキングスの桶谷大ヘッドコーチが就任すると報じた。

現在、琉球ゴールデンキングスヘッドコーチを務めるの桶谷大氏は、2006年にbjリーグ大分でプロヘッドコーチとしてのキャリアをスタートさせる。2008年に琉球ゴールデンキングスのヘッドコーチに就任して、2008-09シーズンにはキングスを初のbjリーグ優勝に導く。2011-12シーズンにキングスでbjリーグ2度目の優勝を果たすと、その後はbjリーグ岩手ビッグブルズ、大阪エヴェッサでヘッドコーチに就任。どちらもプレーオフ進出を果たすなど指揮官として確かな手腕を見せる。

2016年のBリーグ開幕初年度を大阪エヴェッサのヘッドコーチとして迎えると、その後2018年には当時B2だった仙台89ERSのヘッドコーチに就任。B2プレーオフに進出してB1昇格まであと一歩までチームを成長させる。

そして2021年に再び琉球ゴールデンキングスのヘッドコーチに就任。就任初年度の2021-22シーズンに琉球を初のBリーグファイナルへ進出させると、翌2022-23シーズンにはキングス悲願のBリーグ優勝に導く。昨季2024-25まで4年連続Bリーグファイナル進出という快挙を達成。日本バスケ界のプロヘッドコーチではトップクラスの実績を誇る。

日本代表HC就任が噂される桶谷大 キングスHC (中央)

朝日新聞の報道とは別ルートで、OUTNUMBERでも複数の情報筋から「桶谷大氏の日本代表ヘッドコーチ就任」の情報を掴んでおり、今回の動きは確度の高い情報であることを伺わせる。

男子バスケ日本代表は、2026年2月にFIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア予選を沖縄サントリーアリーナで戦う。2月26日(木)には中国代表、3月1日(日)に韓国代表と対戦する。両チームともにアジアの強国であり、この2試合の勝敗はFIBAバスケットボールワールドカップ2027本戦出場に大きく影響する。

参考:FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選 Window2 大会及びチケット概要のお知らせ | FIBAバスケットボールワールドカップ2027アジア地区予選 特設サイト

「桶谷大 日本代表ヘッドコーチ」は誕生とともにいきなり正念場を迎えることになる。まさに「ホームコートアドバンテージ」で日本代表を後押しすることが出来るか。2023年に続き、再び沖縄のバスケ熱が試される。

(取材・文:湧川太陽)

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