(写真:Tomohiko Sato)
2月3日(土)、琉球ゴールデンキングスはアウェーでアルバルク東京と対戦して、延長の末に91-80で敗れた。
2016年のBリーグ開幕戦以来となる代々木第一体育館でのキングスとA東京との対戦は、西地区首位のキングスが東地区首位のアルバルク東京に挑む今節最大の注目カードだった。さらに#53 アレックス・カークが古巣のアルバルク東京との初対決でもあった。
試合序盤にリードを許したキングスは、1クォーター6分39秒にロー、ダーラム、カークのスリービッグを並べる。だがA東京はフリースローライン付近からの仕掛けでキングスディンフェスを攻略。A東京はコーナーからの3ポイントシュートやウイングからのドライブも決まり、1クォーターは28-16でA東京が12点リード。
2クォーターもA東京ペースで試合が続く。キングスは得意のリバウンドでもA東京を圧倒できない。#23 レオナルド・メインデルにオフェンスリバウンドから得点を許す。しかしキングスもディフェンスリバウンドを必死に死守して我慢を続けると、徐々に点差が縮まってくる。2クォーター終了時のスコアは46-40とA東京6点リードで折り返す。
3クォーター、キングスはスタートからロー、ダーラム、カークのスリービッグを並べて、ローのドライブを中心にA東京のインサイドに攻め込む。さらにキングスは岸本がペイントアタックからアーチの高いレイアップを決めて、残り5分で52-49と3点差に迫る。残り2分30秒にはジャック・クーリーのバスケットカウントで52-52と同点、そしてクーリーがオフェンスリバウンドから押し込み52-54と逆転に成功。キングスはA東京に1本もオフェンスリバウンドを許さなかった。3クォーターは52-54とキングス2点リードで終了。
4クォーター、両チームとも素晴らしい集中力で一進一退の攻防が続く。残り5分を切り60-62とキングスはわずかに2点リード。しかし残り4分にローが4つ目のファウルでベンチに下がると、A東京はメインデルのドライブで63-62と逆転。キングスは岸本が橋本をかわして3ポイントを決めて65-67で再逆転。ホームで負けられないA東京はメインデル、サイズとインサイドで連続得点で69-67と再び逆転。キングスは残り1分でロー、ダーラム、カークのスリービッグで勝負に出る。残り13秒でダーラムがゴール下で捩じ込み69-71とするも、残り8秒でメインデルがダーラムを振り切りスラムダンクで71-71。試合はオーバータイムへ。
オーバータイム、キングスは松脇の3ポイントで先制するも、A東京はメインデルの3ポイントなどでリードを奪う。キングスはA東京の堅い守備に自分たちの流れでシュートが打てず、悔しい敗戦となった。キングスのオーバータイムでの敗戦は2021年5月5日のホーム千葉ジェッツ戦以来、約3年9か月ぶりだった。
試合スタッツ:Bリーグ 2023-24 B1リーグ戦 2024/02/03 A東京 VS 琉球 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
試合後の記者会見で桶谷ヘッドコーチは「やっぱり勝ちたかった。目の前まで勝利がきていたので悔しい部分はある。明日勝つために何をすべきか。明日はレギュラーシーズンで(A東京に)勝利するチャンスがもう1回あるので、そこでちゃんとリベンジする準備をしていきたい」と明日の逆襲を誓った。
キングスの次戦は同じく代々木第一体育館で、アルバルク東京とGAME2を戦う。